1460ページ目 感染症とワールドカップ予選

サッカーワールドカップ2次予選日本VS北朝鮮戦が平壌で3月26日に行われる予定でしたが急遽中止になりました。

北朝鮮側から感染症拡大防止のため中止にしたいとの話があったようです(中央日報記事「平壌W杯予選開催を中止した北朝鮮…「日本の悪性伝染病報道のため」」ヤフーニュース)。

 

日本政府関係者はスポーツ外交をやりたかったようですが実際のところそれが気に入らなかったというのが本音でしょうね。

そういえば北朝鮮は東京オリパラでもコロナ感染防止対策を理由に不参加を表明しています。

これも敵国日本の国威掲揚イベントに参加したくないのが真の理由でしたが今回も同じパターンです。

 

感染防止対策を建前として使う発想はコロナ禍で覚えたんだろうなと思いましたが実際のところ完全に建前とも言い切れないかもしれません。

建前とは言いましたが3割ぐらいは本音が混じっていそうです。

コロナ禍で結局北朝鮮はどう対応したのか不明ですが慢性的な栄養失調だとか軍事最優先で民間医療機関がどれだけ充実しているか不明ですしワクチンだって結局購入できたのかどうか。

国内の感染防止対策だとか医療体制を整備できないなら厳格な対応を取らざるを得ないのも無理からぬ話です。

北朝鮮のミサイルや核実験は大問題ですがオリパラ不参加は適切な対応でした。

コロナ禍は一応収束という話にはなっていますがウイルスを完全に駆逐できたわけではなくさらに今回の平壌での試合中止の理由になった劇症型溶血性レンサ球菌感染症も非常に危険な感染症ですし心配になるのもやむを得ないところです。

北朝鮮だけでなくお隣の韓国も劇症型溶血性レンサ球菌感染症が日本で拡大している件について注意喚起を行っていますし(時事通信記事「「劇症型溶連菌患者が増加」 日本旅行者に注意喚起 韓国」ヤフーニュース)単に北朝鮮が日本の事を嫌いだからという理由で片付けられそうにない状況です。

 

劇症型溶血性レンサ球菌感染症はいわゆる人食いバクテリアとも呼ばれていて致死率3割で半数は傷口から感染したりのどや鼻の粘膜から感染するそうですが残り半数は感染経路不明でまだ未知の点がある感染症です。

感染するとすぐ症状が進行し1日2日で重症化することもあるそうです。

感染拡大で過去最悪の感染状況となっており(毎日新聞記事「致死率高い「劇症型溶連菌」 最多の昨年上回るペースで広がる」)北朝鮮じゃなくたって怖くなるのも当然といえば当然です。

というか日本は大丈夫なのか?

傷口からの感染に関してはなるべく怪我しないように注意する(子供とかお年寄りとか転倒しやすい人は大丈夫か?)として飛沫感染に関してはコロナ同様マスクやうがい手洗いが重要になってきます。

致死率や重症化のスピードも考えるとコロナ以上に危険ですが店頭に置いてある消毒液とかコロナ禍が気にならなくなったからといってスルーせず他の感染症にも注意したいと思います。