1391ページ目 清和会5人衆逃げ切り

清和会の裏金疑惑で清和会幹部の立件は見送られる方針のようです(中日スポーツ記事「パー券裏金疑惑で安倍派幹部立件見送り報道に「検察仕事しろ」「納税の義務」がトレンド入り ネット上では怒り噴出」ヤフーニュース)。

なお会計責任者は立件される方向のようです。

 

裏金の話は会長マターで清和会の5人衆の他、主な幹部は関係していないというのが清和会側の言い分のようですがこれはまるで「死人に口なし」と「トカゲのしっぽ切り」の見本のような話です。

結局のところ悪いのは安倍元首相と細田衆議院議長及び逮捕された池田衆議院議員などキックバックの多かった一部の議員であり5人衆など他の幹部陣はお咎めなしとでも言うのでしょうか。

冗談じゃありません。

 

そもそも裏金問題は生前の安倍元首相がキックバックをやめるのを指示したものです(産経新聞記事「「安倍氏は『やめるべきだ』と言ったようだ」菅前首相が裏金問題に言及、強い危機感」)。

にもかかわらず安倍元首相の突然の死去で状況が変化し幹部の話し合いでキックバック再開が決まっています(時事通信記事「安倍派幹部、還流再開を協議=22年の廃止方針決定後―パーティー収入裏金事件」)。

裏金問題は会長マターと言いますがそれ以前に清和会は内紛で会長後継者が決まらず現在も空席のままになっています。

会長マターということであれば勝手にキックバックの再開を幹部陣が決める筋合いでもないのですが現実にはキックバック再開が決定しており辻褄が合いません。

五人衆レベルの幹部、事務総長経験者らに関しては全く関わっていないといった話はどう考えても不自然なのですが。

 

というかキックバック再開を議論している最中に賛否の別れた安倍元首相を国葬にすべきだと言っているあたり清和会の人々の神経を疑います。

国葬までしておいて今更になって裏金は会長マターであり悪いのは安倍元首相や細田衆議院議長だと言い出すのもどうなんでしょうね。

キックバック再開で何か思うところがあったので国葬にして罪滅ぼしをした気にでもなっていたんでしょうか。

あるいはスターリンのように内々に安倍元首相や細田衆議院議長から裏金問題で何かあったら会長経験者である我々を批判しろといった話でもあったのでしょうか。

森元首相がお亡くなりになったら今度は全部森元首相が悪いと言い出すんじゃないかと思います。

もっとも実力的に見てどう考えても森元首相が本丸なんじゃないかというのは多くの人が思っていそうですが。森元首相自身は死去した後のことはどう考えているんでしょうね?死んだ後に親分を平気で売る人々が部下ということですがこれも親分の人柄の為せる業なんでしょうかね。ろくでもない人材ばかりが集まってしまうあたりは自業自得とはいえ死んでも油断できない人生というのもかなり嫌なものがあります。

まあ今回の事件も含めてこれまでの疑惑の数々や表沙汰にならずに人知れず闇に葬られた案件が森元首相の死去後に全部出てくるかもしれません。

今回の裏金問題よりもっと悪質な問題だとかオリパラ案件だとか色々ですね。

真相解明は全部まとめてその時に行われることになるかもしれませんが果たして生前の悪事が一気に噴出する衝撃に耐えられるかどうか。

ジャニーズはジャニー喜多川の死去後にどうなったかを考えると清和会の今後もどうなるかは不明です。

ジャニーズのように看板だけ変えて生き残りを図るレベルでは済まないかもしれませんね。

 

責任転嫁で一時的に逃げ切っても姑息な時間稼ぎにしかならないような気もしますが一般国民からすればたまったものではありません。

使途にもよるとは言いますが脱税や選挙違反の可能性もあるわけで(日経記事「自民「裏金」捜査、使途解明も軸 税逃れ・選挙違反恐れ」)そんな人たちが国会議員というのは大問題です。

悪事はいずれバレるにしてもバレるまで国会議員として日本の舵取りを担うのはどう考えても危険としか言いようがありません。

関係者全員政界引退してほしいです。

 

自分たちは裏金でやりたい放題、献金した経済界には甘い汁を吸わせて消費税や社会保険料で容赦なく一般国民の竈をひっくり返してまで残った米粒一粒すら根こそぎ奪っていくような人たちがずうずうしく居座っているから失われた30年が継続したのではないかと思えてきます。

清和会の名称は同会HPで「1979年、派閥争いが勢いを増す時代に、創設者福田赳夫元首相が「政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)」、清廉な政治は人民を穏やかにするという意味を込め「清和会」と命名した」とありますが真逆を行けばどうなるかは火を見るより明らかです。

実際、失われた30年も何だかんだで派閥争いというか社会全体で勝者による富と名誉の独占が進みましたがオリパラの件でも汚職をしてでもカネと名誉を貪る上級国民が大勢いましたね。

そして一般国民はその分、貧しくなりとても穏やかな生活を送ることができるような生活環境でなくなりました。

正月の三が日から山手線の電車内で無差別刺傷事件が起きるのが今の日本の現状です。

「政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)」の逆は「政濁人争(まつりごと濁れば人おのずから争う)」となるんでしょうが本当の本当に失われた30年から脱却したいのであればどうすべきか。

派閥解消論が上がっていますが少なくとも言行不一致どころか自ら掲げた派閥の理念と正反対の行動をとる清和会に関しては存在そのものが不適切であり解散が妥当ではないかと思います。

今回の裏金問題で清和会は「政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)」を実現できていないというか真逆を行っておりもはや存在自体が有害というべきレベルです。

今回の立件見送りで一般国民からの批判の声もより大きくなりましたが清和会は清和会の解散によりまつりごとを清くすることで批判の声を静め人おのずから和すを実現しないと清和会の存在意義がないんじゃないかという気がします。

清和会が創業の理念に従って行動すると言うのであれば清和会は解体的出直しでなく解体してほしいと思いますね。