1499ページ目 為替介入は160円でした

1ドル160円の超円安でとうとう為替介入が行われたようです。

160円になった直後あたりから円が急騰し1ドル154円台まで戻りました。

なお政府としてはノーコメントですが適切な対応をとると言っています(ロイター記事「為替動向を24時間注視、必要なら「適切に対応」=神田財務官」ヤフーニュース)。

 

さすがに160円という節目は不味い、しかもGWで海外旅行に行く人がおり否応なしに円安の問題を直視せざるを得ない人が多くなります。

支持率に直結しそうですが補選の3連敗も考慮したのかもしれません。

米国とは160円になったら介入しますといった話でもしていたんですかね。

今回ばかりは口先介入ではなかったようです。

 

とはいえこの風景は以前にも見た覚えがあります。

同じ構図で2022年10月にも為替介入が行われましたが(日経記事「円買い介入、22年10月に2日間 1日で最大5.6兆円」)この時は150円が一つの節目で介入により円は145円まで戻しています。

なお介入はこのタイミングで3回行われたようですが2年も経たぬうちに1ドル150円どころか1ドル160円です。

結局また介入せざるを得なくなる時期が来るんじゃないか?

 

日本はゼロ金利政策は終了したけど米国は5%の金利でしかもインフレですから日米の金利差は大きく円を売ってドル資産に投資する方が儲かりそうな状況です。

米国経済が再び不調になる、政情不安が起きる、日本がゼロ金利政策をやめても経済成長できるほどの実力を取り戻す等の変化でもない限り長期的に円安ドル高傾向は変わらないかもしれません。

2022年は150円が節目で2024年は160円が節目でした。

米国からすれば160円で今回介入したんだったら次は170円か180円にならないと介入は認めないと言い出すかもしれません。

為替介入は稀であるべき、短期的な変動は問題ということであれば長期的な円安ドル高については放置するし同じ相場水準での介入は「稀」とは言えず前例のない相場水準まで円安にならないと再度の介入は困難でしょうね。

 

長期的な円安ドル高傾向は変わらないと考える人は少なくないようで2024年4月30日16:40分時点で1ドル156.87円となっています。

157円でも十分すぎるほどの円安ですけど為替介入で154円になったところから一気に3円戻ったことになりますね。

円安圧力が重たいです。

金相場も過去最高を更新しましたけど貴金属のアクセサリーとか海外旅行に興味がある人は今のうちに購入しておくのもいいかもしれませんね。