ついこの間に1ドル150円の円安になったと思ったら急に1ドル138円になっています。
数兆円規模で為替介入したのに全く円安が止まらなかったのに何があったのでしょうか。
背景には米国の経済指標でインフレのピークアウトが見え始めてきた、インフレ懸念が収まれば金利引き上げが一服し日本と米国の金利差拡大も一服することで低金利の円を売って高金利のドルを買う流れが収まるといった点があります。
結局円相場は米国次第で政府が何をしようとどうにもならないわけですがとりあえず1ドル150円で冬を過ごすのはかなり辛いものがあります。
輸入食料品が安くて助かる、というか国産の食品で安く買えるのは米とタマゴぐらいです。
肉類、特に牛肉は高いですが大容量パックでほぼ同等の金額でコメ5キロ買えることを考えるとさすがに購入する気が失せます。
とはいえ1ドル140円でもけっこうな円安なので食品類の高騰とステルス値上げの流れがこれで止まるかどうかは何ともわかりません。
食品類だけでなく家電類も原材料高で高くなっていますがかつての円高で工場は海外に移転しており逆に円安になると日本が輸入する際には高くつく状態ですから耐久消費財の類はインフレ懸念がある場合は早めに買っておくのがよいのかもしれません。
かといって米国の景気減速感を無視するのも難しい、ツイッターやらFacebookやらリストラをやってますがバブルっぽい状態だったIT業界以外にも不景気が波及し不景気で物が売れなくなって物価が下がる可能性もないとは言い切れません。
1ドル110円から120円ぐらいだったらちょうどよいのかもしれませんが年末にはどうなっているでしょうね。