1160ページ目 自動車保険も値上げ

物価高が続きあちこちで値上げが相次いでいますが今度は自動車保険も値上がりします。

損保大手各社は車両の修理代上昇のため24年度から保険料を引き上げるようです(共同通信記事自動車保険料、来年値上げへ 損保各社、修理代上昇で4年ぶりヤフーニュース)。

自動車の安全性能が高まり事故が減ればその分だけ保険金の支払いも減るので保険料は上げなくて済むとはいえいざ事故が起きた場合における修理代に関しては自動車修理工場の賃上げ及び自動車部品の値上がりもあって増加するのではやはり保険金の支払額は膨らみます。

運用している保険料に関しても日経平均はバブル後最高値を更新したとはいえ米国景気がどうなるか不透明な分もあり来期以降の運用成績がどうなるかは不明です。

結局確実に徴収できる保険料を値上げして保険金の支払い増加分を確保するといったことになったのでしょう。

 

ただ一方で自動車の維持費は増加します。

ただでさえ賃上げが不十分なところに税や社会保険料の増加により可処分所得が減少しているところに円安による製造コスト上昇で自動車本体の価格が値上がりし数百万円する+消費税10%で数十万円上乗せされガソリン代や電気代も高騰し維持費が上がっている状態で自動車保険料を値上げするとなると自動車の購入と維持は二重三重どころか五重六重苦になります。

自動車の購入と維持のハードルが上がれば自動車そのものを買わない人が増えるかもしれませんね。

 

というか団塊の世代が今70代後半ですがこの人たちが免許を返納する、あるいは死去して自動車そのものがいらなくなったらその分保険自体がいらなくなります。

ガソリンや電気代とか自動車保険料の値上げが続くようなら生活上どうしても使わざるを得ない状況でもなければ自動車の買い替え時になった時点とか車検の期限到来時に免許を返納するといった後期高齢者も出てこないとも限りません。

保険金の支払い自体は減りますが国内自動車保険市場は今後縮小していくかもしれません。

完全自動運転が実現して何かシステム的なエラーでもなければ事故そのものが起きなくなるような時代になったら場合は自動車保険自体いったいどうなっているでしょうか?