1097ページ目 空き家税

京都で空き家の税金が上がります。

増税額は場所や建物の状態にもよりますがだいたい現状の固定資産税の半額、つまり現状から1.5倍の固定資産税額になります。

東京一極集中が進み地方は住宅が余っているといった話はある一方で京都に関しては大学が多くあり学生が大量に引っ越してくる、景観条例があって簡単に高層マンションを建てられない、ブランド価値が高い街なので国内外の富裕層が別宅や別荘として地域の物件を購入する等、需要が供給を上回っている状況にあります。

そこで空き家税を創設して活用していない不動産を市場に流通させることになったという背景があります。

なお京都市の財政も厳しい状況なので空き家を別荘や投資目的で保有する富裕層に税金を負担してもらい財政を改善するといった事情もあったのでしょう。

全国には空き家が大量にあり住宅全体で空き家率はだいたい15%ぐらいです。

一方で住宅価格は高止まりし建設資材の高騰もあり新築一戸建ても新築マンションも数千万円ぐらいし賃金が上がらない状況でますます手が届きにくい状況になっています。

少子化対策の話でもありましたがやはり子育て及びテレワークをするにしてもそれなりの広さと部屋数がないとかなり住環境は辛くなりがちで4人家族だったら30坪から40坪ぐらいが理想といった話もあります。

新築じゃないと絶対に嫌だというのでなければ中古物件をリフォームして住むのも選択肢の一つになりますが市場に供給されないことには購入しようがありません。

知らない人には売りたくないというのもあるのでしょうがかといって古くなればなるほど余計に劣化して売れなくなる、人が住まない空き家は動物や虫が入り込んだり雨風で破損した場所から痛みやすくなり特にメンテナンスが重要になってきますが毎日常駐していないとそれもなかなか難しいです。

割れ窓理論の話もあって割れた窓ガラスの空き家があるだけで周辺の治安も悪化するリスクもありますが全国で強盗が多発し治安もよくないですが京都だけでなく他の自治体でも同種の上乗せ税金を創設する事例も増えていくかもしれませんね。