ロシア軍による想像を絶するジェノサイドに対して世界各国でロシア外交官追放とロシア産の物品輸入禁止措置を打ち出す動きが出ています。
日本もロシア外交官を追放するとともに石炭、木材、ウォッカ、等の輸入禁止措置を打ち出しました。
外交官の全員を追放するわけではないですが話し合いはできないという意味なので状況は深刻です。
ロシア側も報復措置として日本を含む他国の外交官をロシアから追放しロシア国内の外国人保護が難しくなる、話し合いが困難になる等の影響が生じるかもしれません。
輸入禁止品目に関しても燃料や製鉄で使う石炭の大半はオーストラリアからの輸入で次にインドネシア、ロシアと続きますがシェアでいうと7%弱ですので耐えられなくはないですが調達コストは上昇するでしょう。
企業や家計にもマイナスの影響は生じるかもしれません。
木材に関してもウッドショックがさらにひどくなる可能性があります。
新築住宅の価格が上がり中古住宅もつられて値上がりすることも想定されます。
ロシアが停戦に応じれば一部は解除されるかもしれませんが事の重大さを考えると長期間にわたって全面解除はされないのではないかと思います。
状況次第によってはさらなる追加制裁もあり得る感じですがまた冷戦前のようなブロック経済に戻ってしまうのでしょうか…
ウォッカは特に飲まないんですがお店の酒売り場には1,2種類ぐらい並んでいるのは見かけます。
輸入禁止後も在庫がある限りは小売店も販売するでしょうがその後は販売中止にするか休止にするかで判断が分かれるかもしれません。
企業も社会的責任が求められ人権問題も厳しい視線が向けられますが販売量自体はそう多くないとはいえウォッカのようなロシアの有名な製品を取り扱うかどうかをめぐって色々と意見がでる可能性もあります。
カクテルバーでもウォッカベースでカクテルを作るお店がありますがこれもレシピを変えるなどして対応するんでしょうか。
石炭や木材と違ってBtoCなので輸入額や販売額以上の社会的影響があるかもしれません。
酒を不自由なく飲めるのも平和あってこそですがロシアも対抗措置として日本酒やウイスキー、ワインの輸入禁止措置を打ち出す可能性もありますがロシアにもウォッカ以外にビールやワインは作っているものの富裕層には海外の酒がよく売れておりこれで厭戦ムードが高まる可能性もないとは言えません。
今のところロシア国内の世論は戦争を支持する声が根強くありますが今後どう変わっていくでしょうか…