1098ページ目 ゲン担ぎのしゃもじとロシアのウクライナ侵攻

岸田首相がゼレンスキー大統領に訪問の手土産として贈った必勝しゃもじが話題になっています。

ウクライナで役に立ちそうにないものを贈ってどうするのかといった声や戦争終結のはずが必勝しゃもじでは戦争を煽っているのではないかといった声もあるようです。

実際のところ単に広島サミットのアピールとして地元広島の特産品であるしゃもじを贈りたかっただけという気もします。

たしかに贈られたウクライナだって役に立たないものを貰ってもうれしくないのではないかと思います。

 

が、海外の反応が実際のところどうなのか調べてみると意外にも反応は悪くありませんでした。

必勝しゃもじがウクライナでも縁起のいいお守りとして認知されているというのです。

そもそも広島の必勝しゃもじはご飯をよそうシャモジを語呂合わせで敵を召し取ると解釈し日露戦争でロシアと戦う軍人がお守りとして厳島神社に奉納したといった歴史があるそうな。

ちょうどロシアと戦っている最中なので日露戦争関係の日本側のゲン担ぎについてはシャモジの用途はともかくロシアと仲が良くない国からは喜ばれるのも不思議ではありません。

日露戦争では多大な犠牲を出しながらもロシアに勝利しましたが日本が西側から支援を受けている点も含めてウクライナ側と日露戦争当時の日本との共通点が出てきます。

ロシア側も内心で気にしていて敗戦国のゲン担ぎと言っていますが当初はロシアの圧勝と見られていた日露戦争が蓋を開けてみれば日本の勝利に終わっておりウクライナ侵攻でも当初はキーウを短期間で制圧してロシアの勝利を見込んでいたはずなのに苦戦している状況を日露戦争と重ねているのかもしれません。

日露戦争関係では征露丸正露丸)があったりバルチック艦隊を撃破した東郷元帥関係の肉じゃが等もあったりしますがゲン担ぎグッズとしてしゃもじ以外でも何か注目されるものが出てくるかもしれません。

 

日露戦争は1904年2月(開戦したのも2月で共通しています)1905年9月にかけて行われ1年7カ月の戦争になりましたがロシアのウクライナ戦争から現時点で1年1か月経過しました。

日本とロシアの継戦能力が双方とも厳しくなったので停戦しましたがロシアの戦力とウクライナの被害状況も考えると今年中に停戦しないと双方とも厳しい、日露戦争のゲン担ぎということであれば停戦についても今年で実現してほしいものです。