756ページ目 週休3日制

日立に続いてパナソニックも週休3日制を導入するようです。

これまでも働き方改革が社会的課題になっていましたがコロナ禍でよりいっそうその流れが強まり製造業の最大手でもこれまでの働き方を見直すことになったのでしょう。

昭和の頃は月月火水木金金で24時間働けますか、だったのが時代は変わったものです。

 

全員が強制というわけでなく引き続き週休2日で働きたい人は現行通りとなりますが育休期間は終わったがまだ子供の世話で時間が必要なのでプライベートの時間を取りたい、仕事以外に趣味や副業などでやりたいことがあるといった事情がある場合は月曜日から金曜日までのいずれかの日に休日を増やすことができればワークライフバランスの充実に貢献できそうです。

 

ただ任意の制度なので週休2日の人と週休3日の人で対立が発生するリスクもないとは言い切れません。

例えば週休3日の人が増えると週休2日の人の仕事が増えしわ寄せされる人のワークライフバランスが難しくなる、上司が対面と出社重視の人だと週休3日の人が週休2日の人以上に成果を上げたとしても昇進や昇給で労働時間が長いわりにパフォーマンスが低い週休2日の人が優遇される、営業成績がよくないとか上司が個人的に気に入らない社員に週休3日制を強引に勧めて給料を減らす、といった問題が起き職場自体の雰囲気が悪くなるといった状況が想定されます。

仕事量の分配と人事評価をどうするかといった点は全員一律の週休2日制でも悩ましい問題ですが週休3日制の導入はさらに不確定要素を増やすことになり上司のマネジメント力がこれまで以上に問われることになるでしょう。

 

とはいえ全員一律で週休2日制で労働時間を減らしたければ派遣やパートなど給与が低く不安定な雇用形態を選ばざるを得ないという状況は改善が必要です。

コロナ禍以降各所で試行錯誤は続きますが柔軟な働き方ができて、かつ、給与や人事評価でも納得感がある制度の構築ができれば大企業病で活力を失った状態から再生するきっかけをつかむことができるかもしれません。

週休3日制の導入で企業も社員もお互いwinwinになってほしいものですね。