1356ページ目 的外れな少子化対策、わざとやってる?

3人目の子どもの大学無償化かと思いきや1人目2人目も対象になる、かつ、所得制限もないという政府の少子化対策に批判の声が上がっています(日刊ゲンダイ記事「《裕福な家庭への支援》か《Fラン大学救済策》か…岸田首相の大学無償化政策に国民憤慨」マイクロソフトスタート)。

結婚も出産も経済的な理由などによりできなかった層だけでなく子供2人以下の層からも経済的な理由や年齢的な理由で3人目を諦めたのに不公平という話になるのも当然です。

そもそも年収が高い、かつ、若い程結婚も出産もしやすいですが20代で結婚して3人出産できる世帯というのは相当な勝ち組です。

夫婦と子供3人の5人家族の世帯年収がいくらあるのか調べてみると楽天ポイ活ギャラリー「世帯年収の平均、30代・40代、共働きではいくら違う」という2023年1月公開の記事があって家族別世帯年収のデータが掲載されていました。

なお厚生労働省│令和元年「国民生活基礎調査」より作成されたとあります。

それによると1人世帯は274万7千円、2人世帯は498万6千円、3人世帯は679万2千円、4人世帯は803万1千円、5人世帯は860万9千円、6人世帯は1020万6千円となっています。

人数が増えるほど世帯年収が増えますが2人以上で2馬力以上になるので当然と言えば当然です。

4人家族以上だと仕事がある家族は2人以上、6人家族だと3人以上になっていますが夫婦共働きに加えて年上の子どもがバイトしているとかあるいは祖父母の誰がが同居していて働いているといった状況なのかもしれません。

とはいえ3人分以上の大学無償化は非常に大きいです。

卒業まで400万円以上、私大医学部だったら数千万円が無償になりますからものすごい不公平感があります。

家族数が多い程収入が多いのに年収が少ない層が年収の多い世帯を支援するとかとても生活が持たないです。

特に1馬力のお一人様とかもう無理です。

老後どうしたらいいんでしょうね…。

 

さらに児童手当拡充の代わりに扶養控除を縮小する方向で生保や住宅ローン関係の控除も子育て世帯で拡充となりますが配るぐらいだったら最初から税額控除でいいだろうにわざわざ事務費がかかることをやっています。

生保や住宅ローン関係の控除に関してもこれは保険に入るカネがある、住宅ローンを組める信用力がある人、要するに恵まれた人が対象なわけで基本的に負け組ほど恩恵が少ないです。

本来支援が必要な人から奪って支援がなくてもどうにかやっていけそうな恵まれた人たちに与える政策、かつ、潰れそうなFラン大学とか生命保険会社だとか建設業や金融機関への利益誘導の政策にしか見えないですね。

少子化対策という大義名分を使って私利私欲を満たすために上級国民がやっている、そういえば岸田首相の子どもは3人いましたね。

 

政界としては支援者など周囲に似たような人たちが大勢いるのでその人たちが標準だと考えその人たちが喜ぶ政策を提案した、官界としてもエリート官僚ということで給料自体は民間大手に行った同期より低くても福利厚生は恵まれており子供3人育てることができる環境にあり反対する理由がなかった、政治献金を決めるような大企業上層部にしても金持ち上級国民なので孫3人以上という者も少なくないし利益誘導も期待できるので反対する理由がないということでこの種の露骨な利益誘導になったのでしょう。

逆進性が凶悪な保険料を上げる大義名分として少子化対策が悪用されましたがそれに加えて社会保障費の削減、後期高齢者になる団塊の世代もですが50代を迎え高齢者入りが目前に迫りつつある団塊ジュニア世代への給付も削減するのが本当の目的だったのでしょうね。

福祉切り捨てとか弱者切り捨てとかここで正義を持ち出してくる人もいるので別の正義で対抗するというお話です。

ま、どんな正義、国防のため、少子化対策のため、環境保護のためという正義であったとしてもさすがに生存権社会権を脅かされるとあっては死に物狂いで戦うしかないんですけどね。

先進国側、豊かな者たちが何と言おうと途上国側、貧しい者たちも人間であり正義のために死んでくれと言われたってはいそうですねと聞けるわけがありません。

 

もっとも個人が生きるためにそこまでして日本で戦う価値があるか?もうこんな国から脱出したらいいんじゃないかという声もあるでしょうね。

実際カネがあって英語ができるんだったら老人も若い世代もこんな上級国民のやりたい放題の国から逃げ出すのが一番ですが残念なことに逃げ出せるレベルの人は基本的に上級国民です。

岸田首相とか麻生君とか英語が話せてカネも持っておりいつでも日本を脱出できる人たちなのですが日本政府の上層部で封建主義社会でもここまでやらないだろうというレベルの悪政をやっています。

海外に逃げ出すより日本を牛耳って自分たちだけカネも名誉も独占できるのであれば日本にいた方がメリットがあるのでいるんでしょうね。

一方でカネも尊厳も全部持っていかれる負け組氷河期世代は海外に逃げ出すカネもないし英語が使えるかどうかも不明です。

逃げた方がいい人ほど逃げられないけど逃げられる人は逃げる必要がないという地獄のような日本ですね。

 

負け組一般国民、高齢で貧乏な奴らには将来性がないので損切りし若くてカネ持ってる層への支援を手厚くして再起を期す、弱者切り捨ては既存の弱者、氷河期世代のほとんどが困窮の末に死に絶えて弱者が少数派になるまで続ける、民主主義的な多数派である負け組に数の上では少数派である上級国民が勝つには数の上で上級国民とその子弟が上回るまでとにかく多数派の負け組を粛清するしかないという考え方をしたんでしょうね。

氷河期世代の先頭が50代初めとして平均寿命からすればこの路線はあと30年、貧乏人程長生きできない、60代半ばぐらいで死にやすくなるそうなので短くてあと20年ぐらいですか。

暗澹たる心境です。

 

このディストピアな政治をだれがいつ考えたのか?

40年周期説で1980年代が税において累進課税所得税法人税中心の構造から消費税を中心に据える路線に転換した、垂直的公平から水平的公平の路線になり社会保険料も90年代00年代に応能負担から応益負担重視になりましたがこの時代の旧大蔵官僚と旧厚生官僚あたりでしょうか?

指示したのは戦前の上級国民の子弟、財閥解体とか農地解放で本来相続するはずだった富を根こそぎ一般国民に奪われたので取り返してやろうと思っていた者たちでしょうね。

80年代に実務を担う30代40代でしたか。

学はあって中には官僚になったものもいたのかもしれないですが人によっては富を独占していた戦前の記憶があったかもしれませんね。

米国が来る前は自分たちこそ真の指導者だったのに納得いかないという人もいそうです。

 

まあ時代を動かすのがいわゆる正義より怨恨だったりするのもありがちな話です。

様々な正義が時代の変わり目に現れ社会を変えましたがその根っこにあるものは怨恨、その時代の勝ち組に報復するため、圧政から生き延びるため、そいつらと同じ失敗を繰り返さないため等々怨恨が最初のきっかけになって様々な方向に発展し社会を当人たちが考えるよりよい方向に変革するため正義が生まれましたが骨身に染みた怨恨が原動力なわけですからなかなか折れないでしょうね。

明治維新も徳川幕藩体制で冷や飯を食っていた薩長と朝廷貴族の積もりに積もった怨恨も何だかんだで原動力になってました。

明治維新から40年は藩閥政治でしたがここで冷や飯を食ったのがそれ以外の藩、特に佐幕派の地域出身者ですけど明治維新から時が経過し徐々にそういう人たちが日本軍で出世するようになった、東条英機とか盛岡藩士の家系で本人は陸軍を牛耳る長州閥に思うところがあったようですが明治維新後80年の時点ではさすがに薩長閥は縮小し軍閥の時代になっています。

んで戦後は戦後で軍人さんたちが失脚してその辺の名もなき一般国民が成り上がっていきますが戦前に偉そうにしていた面々、特に無茶苦茶な戦略で酷い目にあった末端からすれば戦前の偉い人はもう目の敵なわけです。

家族を空襲で失ったり学校での軍事訓練で無茶苦茶な指導をされたりとか軍人ふざけんな政府なんて信用しないと思っていた人も多そうです。

ただその戦前の軍人さんとか地主階級の偉い人たちにも子弟がいて親の所業も話は聞いていたもののやっぱり本来相続できるはずだった豊かさを全部持っていかれたという喪失感があってそれがいつか必ず取り戻すという感じで原動力になったんでしょうね。

戦前にいい思いをしていた人たちの子弟たちからすれば一億総中流の日本でなく奪われた富と名誉を取り戻すということでこの40年間で徹底的に格差を広げる、上級国民に富と名誉が集中する社会制度にしていったのでしょう。

選挙制度も変革すると言いつつ実質的に封建制度が維持されるような小選挙区制度になってしまいました。

総理大臣になるにも比例当選じゃなくて小選挙区当選じゃないと難しいですね。

80年代に戦前の格差社会に戻す方向に舵を切った人たちがまだ生きてるかどうか不明ですが路線は今も継続中というか仕上げの段階ですかね。

このまま進めばさらなる地獄絵図になるのが容易に想像できます。

 

もっとも時代の流れからするとまた40年周期説で動きがあるかもしれません。

テロが相次いで発生し格差や貧困も明確な形で数字に表れていますが暴動発生まであと一押しといったところですか。

正義よりむしろ怨恨が社会を動かすのであれば虐げられっぱなしの一般国民の中から何かテロとか暴動よりもっととんでもないことをしでかす人が出てくるかもしれませんしそうでなくとも大勢から奪ってごく一部の支援者に与える政策は君主論の滅亡フラグ一直線を地で行っている形ですしこのまま上級国民が安泰かというとそれも不明です。

清和会の裏金問題が炎上中ですがこの種の話はたぶんもっと出てくるんじゃないかと。

無理やりこの問題を抑え込んだところで他の派閥も似たり寄ったりですからね。

冥王星山羊座にいるのも今月と来月、来年の秋ごろぐらいですが今年に関しては冥王星水瓶座入りしたといっても3か月ぐらいしか水瓶座にいなかったわけで基本的に山羊座っぽい富と権力の独占が継続する路線の運気ではありました。

まあ3月4月5月あたりに何か今後の40年の方向転換を決めるような発明なり意思決定なりがどこかで行われたのかもという気もしないでもないですが。

実際生成AIとかも出てきました。

世の中何が起こるかわかんないですが来年あたりからが本格的な変化の兆しが表れて2025年、再来年からが本番になるんじゃないかとも思います。

その辺のことも薄々察しているから山羊座冥王星時代の最後の悪あがきをこの半年において冥王星山羊座に戻っている時期に上級国民の面々はやっていたのではないのかな?

防衛費増税見送りで大企業の利権を維持しつつ的外れの少子化対策で富の逆再分配をごり押しするあたりが特にです。

一般国民はもう本当に余裕がないですが実は時代の変化を前に余裕をなくしているのは上級国民の側だったりしないか?

オカスピ話とかも意外と気にしている人も上級国民にはけっこういるようですしそうでなくたって出てきた数字から今の状況がどれだけ不味いか察する程度の頭脳はあるはずです。

とにかく奪うだけ奪って逃げだそうと必死なのかもしれないですが古今東西で国家滅亡や社会崩壊期に逃げ切れた上級国民がどれだけいたか。

天皇家が世界でも唯一無二な存在なのはそういう数々の興亡の歴史を経てもなお絶えることなく続いてきたからこそなのです。

普通の王族貴族だったら1000年も2000年も続けられません。

山羊座冥王星時代末期にゴリ押しした案件が施行時期も考慮すると最後の一押しになるかもと思うのですがあまりにも星の動きが大きくて実際にどうなるかは不明です。

生成AIのようなIT分野だとか遺伝子治療のようなバイオ分野だとかでも革新の芽生えが生じており社会を根本から激変させるような想像した以上のことが起こるかもしれないですが実際のところ今の段階では何とも言いようがありませんね。

こればっかりはとにかく生き延びてホロスコープを視ながら答え合わせをしたいと思います。