1150ページ目 生成AIルール作り前哨戦?

生成AIの利用をめぐり世界各国でルール作りをどうするかが議論されている、欧米とかかなり警戒感を持っている国もありますが今後どうなるんでしょうね。

日本でもルール作りをどうするかが課題になっていて例えば文部科学省も教育現場における生成AIの利用について夏前までにガイドラインを公表するとしています(産経新聞記事「教育現場でのAI 年齢制限や禁止場面明示へ 文科省、夏前にガイドライン公表」ヤフーニュース)。

東大みたいに利用OKにする大学もあれば上智みたいに論文やレポートの作成で利用禁止にする大学もあって社会的に影響力がある有力大学ですらどうするか割れている状況ですから文部科学省としても動かざるを得なかったんでしょうね。

たとえ禁止にしたところで学生だって色々忙しく時短のため時間のかかるレポートや論文の作成に生成AIを使ってショートカットする、使う学生は大学に黙ってこっそり使うのも目に見えています。

まあ国内の話、それも教育業界という一つの業界の話なので特に気にすることもない、もっと大企業の経済活動とか注目すべきところはあるといった声もありそうですが一方でこれもグローバルなルール作りの前哨戦の一種なんじゃないかという気もします。

利用に後ろ向きな上智大学ですがこの大学は経営母体がイエズス会で考え方は当然欧米に準拠してくるのも無理からぬ話です。

イエズス会から何か生成AIは利用禁止にすべきとのお話があったのか欧米の考え方に基づいて特に指示されることもなく自発的に利用規制に動いたのかは定かではありませんがいずれにせよ生成AIの利用に反対する理由としてはだいたい欧米の規制強化をしたい人たちと同じ意見を出してくるんじゃないかと思います。

ここでの議論の傾向が世界的なルール作りの議論がどうなっていくかの参考になるかもしれません。

教育分野の話なので特に関係ないという人も生成AIの利用に関する議論とかガイドラインについてはチェックしてみるのもよいかもしれませんね。