1068ページ目 ロシアのウクライナ侵攻から1年

ロシアのウクライナ侵攻が昨年2月24日から発生して1年になりました。

一気にキーウを制圧しウクライナ全土を手中に収めるはずが補給や指揮命令系統の混乱で計画通りにいかずキーウ制圧は諦めたものの東部併合は全く諦めず現在も激しい攻防が続いています。

この間にもロシアは黒海艦隊で旗艦モスクワを失い戦車も半分が鹵獲または撃破され50年以上前に開発された旧式のTー62を引っ張り出してきているといった話もあります。

精密誘導ミサイルも半導体不足もあって在庫がどれほど残っているのか不明です。

空軍戦力は温存していますがこればウクライナからの地対空ミサイルの反撃を恐れているため、出撃したところで甚大な被害が出るのが分かっているので敢えて使っていないだけという見方もあり兵器不足で空軍も本格的に戦場に投入したとしてもどれだけ持つかは分かりません。

犠牲も大きく正規軍の精鋭から民間軍事会社ワグネルの傭兵団も何万人単位で失っており新兵を徴兵で補ったり囚人を投入している始末ですが訓練が不十分な上に最低限の装備もなく士気も低いので戦場に出てすぐ戦死あるいは降伏するといった状況に陥っています。

指揮官クラスもロシア軍は前線で直接指揮をとる伝統がある、というか指揮官直々に陣頭指揮をとらないと動かないし動けない組織なので戦死が相次ぎ作戦立案能力も遠からず弱体化していく可能性もあります。

それでも1年間も戦争を継続したのは旧ソ連時代の遺産があったからですがさすがに2年目も戦争を継続できるかというと難しいんじゃないかと思います。

戦車だったら1年で半分失っているわけですから中国や北朝鮮から買ってこない限りこのままのペースで投入を続ければ2年目で底をつくことになります。

ドローンあたりは中国やイランから購入するにしてもそれだけで勝てるはずがなく戦いもロシアが投入できる兵器がなくなった時点でロシア側が退かざるを得なくなるかと思います。

とはいえ核兵器は未だ温存しており通常兵器類が払底したらこれを使う可能性も考えると通常兵器の枯渇を待たずにロシアに撤退を促していくのが重要と言えそうです。

ただプーチン氏が何を考えているかは不明でもう今更引くに引けない状況でもあることを考えるとそれも難しそうです。

ロシアのウクライナ侵攻は今年中に終結するでしょうか?とにかく早期終結を祈るばかりです。