米国で中国の偵察気球が撃墜され国際問題になっていますがこのニュースを見て昔、風船おじさんが話題になっていたのを思い出しました。
この風船おじさんというのは1992年にヘリウム風船の気球ファンタジー号で日本から米国のネバダ州を目指し飛行するも宮城県沖で消息を絶った鈴木嘉和さんのことです。
当時小学生でしたが消息を絶った後にテレビなどでけっこうなニュースになり通っていた小学校でも「風船おじさんどこ行った」ということで話題になったものです。
今でもこの挑戦はどう考えても無謀だと思いますがこの気球による太平洋横断での米国への入国は米国側からも断られています。
結局宮城県沖で消息を絶った後に海に落ちたとしたら気球は海流に乗って日本を含む太平洋沿岸のどこかしらに漂着しているはずですが30年以上経過した現在でも鈴木さんの気球は見つかっていません。
とはいえもし仮に米国にたどり着いていたらどうなっていたかという気もします。
日本だと中国の偵察気球のような謎の飛行物体が領空侵犯しても撃ち落とせませんが怪しい気球だったら米国は容赦なく撃ち落とすのが証明されました。
もし鈴木さんが気を失っていたり警戒任務を行う米軍の現場に連絡がいってなかったら撃ち落とされてもおかしくはありません。
もっとも謎の飛行物体を撃ち落とせばそれも世界的なニュースになるわけでそうならなかったことを考えると風船おじさんは米国にはたどり着いていないのでしょう。
ただ冷戦終結後の平和ムードがあった時代はともかく米中対立やウクライナ侵攻があるような時代ですからさすがに風船おじさんだって気球で米国を目指しますとは言わないだろうなとは思います。
冷戦終結から30年もたって当時以上にきな臭い国際情勢になっていますが風船おじさんがもし今でも生きていたらどう思っているんでしょうね…