悪天候で無理な出航をした知床遊覧船ですが捜索にあたってロシアの協力を得ることになりました。
海流の関係でロシア領海や北方領土に流された可能性もありますがロシアが占拠しているので先方の了解を取らざるを得ません。
対ロ経済制裁中で村八分の状態ですが最低限の残りの二分までは縁切りしない、今回のような人道に関わる話についてはお互い協力が必要になってきます。
これで北方領土に流れついていた場合、それを根拠に北方領土はロシア領といった話を主張してくる可能性もあるもののまずは捜索が第一です。
とにかく早く見つかってくれることを祈るばかりです。
今回の話でオーヘンリーの短編第九十九分署の外交方針を思い出しました。
日露戦争時の話で最初は日本に肩入れする消防署員がコサック兵に子どもを助けられてロシアに肩入れするといった感じの話でしたが遊覧船の捜索で協力してくれるのはありがたいもののやはり戦争はやめてほしいものです。
ただ人道面での協力も含めてすべてを否定するといった話も極端なわけで色々と難しいです。
経済制裁中ではありますが今回の件に関してはきちんとお礼はしなければなりませんね。