インド訪問前からこのタイミングでウクライナに電撃訪問するんじゃないかとの観測があった岸田首相ですがその観測は現実になりました。
インド訪問後、東欧まで飛行機で行き電車で10時間かけてウクライナまで行ったそうです。
なお電撃訪問のため人数は最小限だったとのこと。
すでに一部のマスメディアも予想していた通りだったのでサプライズ感は全くありません。
が、中国の習近平氏のロシア訪問の日程に敢えてぶつけたというのであれば話は別です。
ロシア軍の使用する弾薬の中に中国製も含まれているといった話も出てきましたが一応和平を中国もロシアに勧めてはいるものの弾薬の供給を行っているあたり本気で止めるつもりはない、むしろロシア側に立っている状態がより明確になっている感があります。
日本とウクライナ、中国とロシアという協力関係の構図がはっきりしてきたあたり日本と中国はある意味息が合っているのではないかと思わなくもない、習近平氏のロシア訪問に合わせてウクライナ訪問を行ったあたりは旗幟を鮮明にし中国にも退かない姿勢を示すといった意図も感じます。
まあ実際にはたまたま重なっただけという可能性も考えられますが時期が時期だけに意図はどうあれ結果的に日中の潜在的な対立関係を意識せざるを得ないものとなりました。
いざ台湾有事が発生して日本も巻き込まれロシアが中国に味方した場合、ウクライナからロシアを牽制するといったシナリオになるのかどうかは不明、最初から台湾有事自体が起こらないのが一番なのですが今回の訪ウと訪露が後々の伏線の一本にひょっとしたらなっていくのかもしれませんね。