763ページ目 マクロン勝利

フランスの大統領選は現職のマクロン氏が再選しました。

1回目の投票で決着がつかず決選投票で右派のルペン氏との競り合いになりましたが終盤にはルペン氏ら右派を警戒する左派の票が中道のマクロン氏に集まり辛くも勝利した格好です。

ルペン氏も中道派や左派の警戒感を解こうと排外主義的な主張はややトーンダウンさせたもののいざ決選投票になって右派的な主張に危機感を覚えた有権者を説得するには至らなかったようです。

逆に土壇場で日和見したと見て投票を棄権した右派の有権者もいたかもしれません。

とはいえそれでも4割もの票を集めており現職のマクロン氏への批判も根強いこともうかがえます。

物価上昇や格差問題、コロナ禍における対応、ウクライナ問題等々フランスでも争点は色々あったのでしょうがもしルペン氏のような右派的な要素が濃い候補でなく右派の中でも中道寄りの候補だったら、あるいは左派や中道派にマクロン氏よりも人望がある候補がいたら選挙結果はどうなっていたか不明です。

大統領選はマクロン氏の勝利となりましたが6月には議会選挙が行われます。

ここで善戦したルペン氏ら右派が議席数を増やしマクロン氏ら中道派が過半数をとれないとまた状況は変わってきそうですが世界情勢も不安定で6月までに何かが起きてどう転ぶか何ともわかりません。

日本だけでなく世界でも2022年は国政選挙が多い年ですが年後半の政治家の顔ぶれは前半と変わる、ひょっとしたら何かターニングポイントになるかもしれませんね。