104ページ目 都知事選投票率12時

都知事選の投票が始まりましたがやはりというべきか投票率は低迷しています。

12時時点の投票率選挙管理委員会によると14.66%で前回の18.25%を下回っています。

なお期日前投票を行った人は175万4013人で前回より4万5000人増加していますが有権者数は全体で1146万8938人です。

期日前投票の4万5千人は全体からすると0.39%、前回と有権者数は異なりますが12時時点で減ったと思われる有権者数は大雑把に見積もって約40万人程度となり差し引きでは前回よりも投票数は減っていると言えるでしょう。

コロナ禍に加え降雨、現職有利の下馬評など投票率を下げそうな要素は多くこの投票率の低迷はある意味想定通りかもしれません。

まだ投票に行っていない人は投票に行ってほしいとは思いますがコロナ禍で東京の新規感染者数が増え他県への不要不急の移動自粛が呼びかけられている状況です。

投票所は近所なので他県への外出ほど心配しなくてもよいという声はあってもどうしても心配なので投票所に行きたくないという人もいると思います。

この状況下では投票率の低下もやむを得ないところではあります。

とはいえ今後の課題としてネット投票の導入は必要ではないでしょうか。

ICTが苦手な人や機器を持っていない人に配慮して従来通り投票所の投票は残すとしても感染拡大防止のためにはスマホやPCから外出なし、不特定多数との接触なしで可能なネット手続きを普及させるに越したことはありません。

もちろんなりすましによる不正投票のおそれ、定額給付金など各種ネット手続きで起きたトラブルの発生リスク、個人情報の流出リスクなど整備すべき課題は非常に多いです。

コロナ対策のため今からこれらを整備したとしても準備に時間がかかり全て整ったときにはコロナワクチンが開発され流行は終息していることが考えられます。

ただ現在発生中の熊本南部の豪雨のような大災害が選挙期間中に起きる可能性はゼロではなく自然災害への対応のためにもネット投票の整備は必要ではないかと思います。

すでに韓国やエストニアでは電子投票制度が実現しており日本でも決して無理というわけではありません。

都知事選の投票率低下で感染防止と投票率向上のためネット投票制度についての話が出てくると思いますが今後導入に向けた議論を進めてほしいものですね。