312ページ目 新電力電気代高騰

厳しい寒さとそれに伴うLNGの高騰で新電力業者が提供する電気の料金が一部で高くなっているようです。

これを受けて経産省は新電力の業者に対し高騰した電気代について分割や猶予するよう促しています。

 

新電力というとネットで電気代が安くなる的な広告をよく見かけますが発電所を持っていない業者は電力市場で電気を調達して契約者に販売しています。

発電所の運営費用が掛からないので安くなるのと相場が安いときに先物契約で調達しているから安くなるというのも安さの理由の一つです。

ただ今回のように寒波で急に電力需要が増えたりLNGが高くなったりするとビジネスモデルが厳しくなります。

また契約者も市場連動型の料金契約にしていると今みたいなときに一か月で10万円とかとんでもない金額の料金を請求されるリスクがあります。

 

緊急事態宣言で巣ごもりが必要になったというのは業者・契約者とも想定外だったかもしれませんが電気という生活に欠かせないインフラを相場次第で料金が10倍にもなるような電力提供契約を締結するリスクをどれだけ認識していたでしょうか。

業者は電力不足に備えて日頃から準備をしつつ市場連動型の電気提供契約について契約者にリスクをちゃんと説明する、電気の利用者も目先の料金が安いからと言って安易に契約を結ばず契約のリスクをしっかり勉強するといった対応が必要だと思います。

 

それにしても寒さと緊急事態宣言はいつまで続くんでしょうか。

エアコンの使用時間が今月も増えそうです…