1466ページ目 所得税減税は電気代ガス代でチャラ?

今年の夏はもしかすると電気代と猛暑で昨年以上に苦しむことになるかもしれません。

 

燃料代高騰による電気代ガス代の上昇分を相殺する補助金が5月で縮小、6月で廃止になります(FNN記事「【速報】5月分の電気料金は大手電力全社で値上がり 再エネ賦課金増により」ヤフーニュース)。

また再生可能エネルギーに普及に伴う負担金分もさらに増えます(日経記事「再エネ賦課金2年ぶり上げ 標準家庭で月836円負担増」)。

さらに気象庁は2024年も昨年同様猛暑になると予想しています(日経記事「24年の夏も全国的に猛暑 気象庁熱中症対策を」」)。

4月ごろから暑くなるとの話もありますが本当に暑くなってしまった場合は熱中症対策でエアコンの使用増加も想定されます。

 

補助金の類は財政負担が増えるばかりか市場の価格形成を歪めるのでいずれ廃止にすべきだといった意見はありますがよりによってこれから暑くなるという時期に補助金廃止とはね。

もともと夏はエアコンの使用で電気代が増える傾向はありますが夏に請求書を見てびっくり、ぎりぎりの自転車操業の家計で残高不足で引き落としできなかったといった世帯も出てくるかもしれません。

 

6月から4万円分所得税住民税が減税されることにはなっていますが所得税住民税減税をやるなら電気代ガス代補助金は廃止するといった取引を財務省とやったんですかね岸田上等兵は。

利上げしても円安は継続してますしこれも電気代の上昇要因になります。

一応「断固たる措置」をとるかもしれないとは言ってますが(朝日新聞記事「33年ぶりの円安水準に、「断固たる措置」と鈴木財務相」)日本の国力衰退を見る限り円安傾向がずるずると継続する可能性も否定できません。

電気代ガス代が上がるということなら所得税住民税の減税分は電気代ガス代にまず充当せざるを得ません。

減税は一回限りですが電気代ガス代の値上がりはずっと継続、再エネ賦課金もずっと継続ですから結局全部チャラですね。

エンゲル係数が過去最悪で(夕刊フジ「「エンゲル係数」40年ぶり高水準 国民生活厳しさ増す 日本で悪い方向に向かっている分野も「物価」がトップ」ヤフーニュース)食卓からおかずがどんどん減っていく家庭も少なくないと思いますが減税分を食費に充てようと思っていた家庭からすればがっかりでしょうね。

しかし電気やガスといったライフラインを止められてしまっては自炊もままならないのでまず電気ガス代を優先して支払わなければなりません。

政財官の上級国民がどれだけ一般国民の生活を理解しているか不明ですが電気の需要が増加する夏直前にわざわざ補助金を廃止するというのは嫌がらせでやってるとしか思えないですね。

節約のためエアコンを切って熱中症になる人が増えたらどうするんでしょうか。

治療コストや搬送コストだってタダじゃありませんからね。

暑さが落ち着く秋(といっても昨年は秋まで夏日が続き結局秋らしい秋は来ませんでしたが)まで待つぐらいの配慮は必要だと思うのですがね。

というか選挙前の人気取りで所得税減税をするのもどうかとは思いましたが電気代ガス代で相殺となると所得税減税は人気取りにすらなりませんね。

税金自体は減税しつつも負担金など税金以外の名目で一般国民からなけなしのカネを巻き上げるわけですから詐欺同然、悪徳商法です。

減税したから選挙で票を入れてくださいとか冗談じゃありません。

一般国民を馬鹿にしすぎです。

実際にどの程度猛暑になってどれだけ電気の使用量が増え電気代が増加するかはまだちょっと見通せませんが昨年以上の猛暑で生活が圧迫されることになったらこれも支持率に効いてくるかもしれません。

まあすでに支持率は危機的な水準まで下がっているのでヤケクソなのかもしれませんがね。

「ただ、今後の価格の動向次第では再び負担軽減措置を行う可能性もあるとしている。」という一文もあって猛暑になったら人気取りのため再び補助金再開しようという魂胆もあるのかもしれませんがどれだけアテになるかは不明です。

ともかく電気代ガス代が夏前に上がるということであれば想定外の金額で引き落としできなかったとかならないように請求書はきちんと確認して残高不足にならないようしっかり家計管理をしなければなりませんね。