1440ページ目 気のせいじゃなかった相次ぐ地震

どうも最近杉並区でも地震が多いです。

ん?なんか揺れてるな、と体感できるレベルの揺れで室内干しした洗濯物や蛍光灯の紐が揺れ動くものの本棚の本が落ちるような揺れではありません。

ただ数秒では終わらず数十秒ぐらい続く揺れで激しくはないものの何だか心配になってきます。

弱い揺れですぐおさまるんだったら特に気にも留めないんですけどね。

大きい揺れだったらすぐに外に出なければと思うものの多少の揺れなのでどうしたものかと迷ってしまいます。

 

そんな感じの揺れをここ2,3日ぐらい体感しているのですがこれらの地震の多くは千葉県沖で多い日で一日10回も地震が観測されているのだとか(アベマ記事「千葉で1日に10回の地震を観測 震度4の揺れも 住民「こんなに連続は異常」」ヤフーニュース)。

最近多いなーと思っていましたがやはり気のせいではありませんでした。

一体何が起きているんでしょうね。

 

何やらスロースリップというフィリピン海プレートと陸側のプレートの境界面が緩やかにずれ動く現象が発生しているようです(読売新聞記事「千葉沖で地震活動が活発化、プレート境界面が緩やかに動く「スロースリップ」影響か」ヤフーニュース)。

地震の前触れになるんじゃないか?と心配になりましたが実際のところどうなんでしょうね。

地震調査研究推進本部事務局記事「気になる地震スロースリップ」1.千葉県東方沖で発生したスロースリップで2018年6月に千葉県沖で頻発した地震スロースリップとして解説しています。

千葉県沖のスロースリップは以前にもあったのですがすっかり忘れていましたね。

記事には「 スロー地震はそれ自体が直接被害を発生させるものではありませんが、南海トラフ地震など、巨大地震との関連性が指摘されていて、スロー地震が巨大地震震源域に与える影響等、巨大地震の発生メカニズム解明のための研究対象として注目されています。スロースリップと巨大地震との関連を示すものとして、平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の例があります。本震の2日前に発生した前震(M7.3)の後にスロースリップが発生し、それが本震の破壊開始点に向かって移動していったことが断層の破壊を促進させた可能性があること等がこれまでの研究でわかっています。」といった記述があります。

東日本大震災直前にスロースリップがあってその2日後に大地震があったけど6年前の千葉県沖で発生したスロースリップ直後に大地震は起きておらず今のところ東京周辺で大地震はまだ発生はしていません。

ただ2023年5月に起きた震度6強能登地震は2020年以降に発生したスロースリップが誘発したのではないかといった研究があります(流体とスロースリップに駆動された能登半島群発地震ソフトバンク独自基準点データを用いた地殻変動解析結果―西村卓也(京都大学防災研究所)・平松良浩(金沢大学理工研究域)・太田雄策(東北大学大学院理学研究科)。

論文では能登半島のような非火山性の地域で2年以上にわたる長期のスロースリップが観測された例は希少とのことです。

そして今年の元旦に震度7の大地震能登半島で発生していますがこの大地震では「東京ドーム23杯分の水」が地盤を動かしたといった話もあります(北陸放送記事「“能登群発地震”の原因は「東京ドーム23杯分の水」 去年5月の地震後に研究者が指摘していた「一番怖いシナリオ」」ヤフーニュース)。

たしかに火山の影響がないとすればスロースリップと大地震には関係があるんじゃないかという気もしてきます。

スロースリップが発生したら必ず後で大地震が来るとまでは言い切れないのですが用心に越したことはないでしょうね。

上述の記事にはスロースリップは平均3年程度で収束する可能性がある一方でスロースリップによる流体の移動が深い所まで達してそれをきっかけに大地震が起こる可能性もあるとのことです。

来るか来ないかはわからないけど来るとしたらと思って備えておくのが大事ですね。

 

千葉県東側で大地震が発生し7m規模の大津波が発生したらかなりの浸水被害が生じる可能性があります。

津波じゃないですけど地球温暖化した場合の海面上昇マップで7mだったら九十九里浜一帯が水没します。

利根川周辺が7m未満の標高になっていますが万が一利根川河口の堤防が地震で決壊してしまった場合は大変なことになるかもです。

標高を見る限り海水が遡って取手市柏市に達する可能性が全くないとまでは言い切れないのではないかと思わなくもありません。

スロースリップが起きている最中の地盤の状態がどうなっているかは不明、仮に観測できたとしても地震を防ぐことはできなさそうですので避難準備はしっかりやっておきたいものですね。