1412ページ目 歳の数だけ

節分になりましたので厄払いにと思い大豆を食べました。

鬼は外、福は内ですね。

歳の数だけということで41粒です。

お茶碗に盛ってみると多いんだか少ないんだか微妙な量ですね。

袋に入っている分のだいたい5分の2ぐらいですか。

頑張って長生きすれば歳の数だけ食べる豆がちょうど一袋分になるかもです。

100歳だったら100粒ですけど100年前に比べて公衆衛生だとか食糧事情は向上したものの日々健康に注意しながらでないとなかなかたどり着けない長寿です。

歯が抜けてしまったりあごの力が弱ったり胃腸が弱くなって食が細ったりしていると固い豆を歳の数だけ食べるのもけっこう厳しくなってきます。

100歳まで長生きして節分の豆を歳の数だけ食べられるような人生を送るってけっこうハードル高いですね。

すりつぶして食べる手もありますけど誤嚥だとかも心配なので無理するのも危ないですね。

子供が豆を誤嚥して事故になる事例もありますが(鹿児島ニュース記事「2月3日は節分…でも5歳以下はかたい豆の「誤えん」に注意を! 消費者庁も注意呼びかけ」ヤフーニュース)高齢者の誤嚥もけっこうな件数が発生しています。

令和3年度における誤嚥等による窒息で死亡した65歳以上の高齢者は7246人おり交通事故による死亡の3倍以上の人数となっています(ダスキンヘルスレント記事「高齢者の誤嚥時の対処法」参照)。

記事を読んでみると誤嚥を起こしやすい人はよくむせる、食べカスがよく口内に残っている、食事に時間がかかる、口を大きく開けられない、嚙む力が弱い、胃や食道で逆流や通過障害がある、認知症がある、全身が衰弱している、意識障害がある、といった特徴があるそうです。

子供だとかお年寄りにありがちな特徴でもありますが誤嚥リスクの高い人が近くにいる場合は気配りが必要ですね。

もし万が一にも誤嚥が発生してしまった場合は前屈姿勢にして背中をさする(背中を強くたたくのはNG)、食事を一旦休憩し落ち着いてきたら大きく深呼吸して、むせなければ食事を再開する、お茶や水は誤嚥が悪化する場合もあるので落ち着いた後にするといった対応がよいとのことです。

応急措置をしても改善せず顔面や唇が紫色(チアノーゼ)になる、咳も声も出なくなる、手で首をかきむしるチョークサインがある、といった症状が出てきた場合は119番通報です。

救急車が来るまで何とか異物を指でかき出す、腹部圧迫法や背部叩打法を試みる必要も生じます。

食事は毎日とりますし常に危険を意識しましょうといっても長年慣れてしまってなかなか注意が行かないこともありがちですが食べ物を喉に詰まらせると非常に危険です。

誤嚥リスクはきちんと意識したいですね。

 

さて今41歳ですけど節分には毎年歳の数だけ福豆を食べようと思います。

毎年一粒ずつ追加ですね。

別に節分に福豆を食べるために健康に気を付けようというわけでもないんですけど何年継続できるかな?

まあ一人暮らしなのでもし誤嚥が発生してしまった場合は全部自分で対応することになりますがいざ老後の食事を考えてみるとそれはそれで心配になってきました。

一人暮らしの高齢者がお正月に餅を詰まらせ誤嚥孤独死する事例もけっこうあるんじゃないかと思います。

…やっぱり豆とか餅とかどこかのタイミングで卒業した方がいいですかね。

誤嚥しそうな食べ物はなるべく避けるのがリスク管理上重要ですが、家族あるいは介護者等から「ねえおじいちゃん、この間、誤嚥で大変なことになっちゃったしお餅を食べるのは遠慮しましょうね」と言われて「はいそうですね、もう食べません」という感じできれいさっぱり断つ人は果たしてどれだけいるやら。

むしろ縁起物の食べ物だとか季節物の食べ物だとか食べられないんじゃあ長生きしたって面白くないと言い出す人も少なからずいるんじゃないかと。

生きるために食べるとはいっても食事に並々ならぬこだわりがあって食べるために生きるんだ!と心に決めている人にしたら人生の満足度が下がってかえって寿命が縮んだりしたりしないか?と思わなくもありません。

まあ私自身はそこまで食にこだわりがあるわけではないんですけど季節物が食べられなくなるのも寂しいものがありますね。

いつまで食べられるかわからないけどその日が来るのが少しでも遠くなるように健康には日々気を付けたいなと思いました。