1365ページ目 手紙はがき値上げ

手紙と葉書の切手代が上がります。

総務省が定形郵便物の料金上限額を引き上げる方向で検討しているようです(日経記事「封書26円値上げへ」)。

審議会に諮問した段階なのでまだ本決定ではないですが特に諮問が却下されるような状況もなくそのまま通り早ければ来年にも値上がりするかもしれません。

 

夏頃に日本郵政の経営分析はやりましたけどかなり残念な状況、特に郵便部門が厳しい経営状況になっています。

人件費高騰と労働力不足で配達が苦しくなっていますが中には郵便物を配達しきれず個人で勝手に保管してしまう職員もいたりするほど劣化ぶりが酷くサービスの品質維持のため値上げが不可避になったのでしょうね。

失われた30年で切手代そのもの自体は値上がりしませんでしたけどさすがに無理、毎年年賀状葉書で稼いでいた分も年賀状自体がコロナ禍を経てさらに縮小傾向が強くなりもうお手上げとなったのかもしれません。

とうとう切手代も値上がりとは失われた30年のデフレ経済の終焉を象徴するような感があります。

 

さて社会的な影響はどうなるでしょうね。

これまでも消費税相当分の値上げが行われており我が家も古い切手そのままでは足りず1円切手を追加で購入したり窓口で出して差額分を支払ったりしていましたが新しい切手とかまた出るんでしょうか。

年賀状はけっこうたくさん出していたもののコロナ禍を経てデジタル化推進ということでもうお終いにしたし昔は外食でごちそうになった時に帰宅した後で葉書でお礼状を書いて出してから寝たりしたもののコロナ禍を経て外食自体自粛するようになったのでお礼状自体も出す機会もないですね。

古い葉書は用途もなくどうしたものかと思ってますが値上がりする前に何か懸賞葉書の応募で使ってしまうのもいいかもしれませんね。

封筒で手紙を出すことも年に数回あるんですけどそのたびに枚数をどうしようか悩んでいます。

定形25gと定形50gが料金の境目になりますけど封筒の料金もあるので25gの境目はA4で4枚となります。

裏表印刷にしてその分量内に収まればいいんですけどそうでない場合もあったりするんですよね。

結局超過した分はしょうがないので10円切手を追加で貼って出した覚えもあります。

んで50gも超過したこともあったのでそれも定形外封筒を用意して郵便窓口に持っていき100gの定形外郵便140円で送ってもらったこともしばしばありました。

そういえば定形外100g以内の料金はどうなるんでしょうね。

値上がりで25g区分が消えるんだったらもうA4で4枚以内に収める必要はなくなりますけどダイレクトメールとか企業にとってはけっこうな値上がり感があるかもしれません。

これもデジタル化を進めていくきっかけになるんでしょうか。

まあメールだと迷惑メールに振り分けられて見る機会さえなかったりする一方で郵便物に関しては郵便受けに溜まっていくのでどこかのタイミングで取り出さなければなりません。

仮に開封せず捨てられたとしても葉書や封筒そのものに本題だとか社名を書くことで中身が確認されなくても広告としての役目は幾ばくか果たすことができる効果もあります。

必要な葉書や封筒か判断するにあたって全く何も見ないというわけにもいきませんからね。

とはいえ企業側も紙の郵便物のコスパはより厳しく検討せざるを得なくなるだろうなとは思います。

効果がありそうなターゲットを厳選してダイレクトメールを発送していく傾向がより強まりそうですが結果として郵便物の総量は減っていく可能性も考えられます。

もっともただでさえ人手不足な状況ですから郵便物自体の量を減らしたいのかもしれません。

人手不足と人件費高騰が続くことでデジタル化と紙の消費量が減る傾向も強まるかもしれませんね。