1362ページ目 岸田首相の火の玉発言と太平洋戦争

急に岸田首相から「火の玉」発言が出てきましたが(日刊スポーツ記事「岸田首相「火の玉」発言に批判と炎上「既に火だるま」「火の車」戦前のスローガン指摘する声も」)やはり家計が火の車とか裏金問題で火だるまとかツッコミが入りましたね。
そして戦前の「進め一億火の玉だ」も出てきた、案の定、玉砕寸前の状況、戦況悪化時に唱えられたスローガンを連想した人も少なくなかったようです。


支持率を見れば一目瞭然ですけどこの種の精神論が出てくるあたりもそろそろ限界という状況が伝わってきます。
いやいやもう限界なのは一般国民なんですが。

「進め一億火の玉だ」は戦前にそういうスローガンがあったと学校の歴史の教科書で紹介されていたのを思い出したんですが改めて調べてみるとスローガンだけでなく軍歌としても「進め一億火の玉だ」が出てきました。

そんな軍歌があったとは知りませんでしたけどさっそくネットで聞いてみました。
「進め一億火の玉だ」の1番「行くぞ行かうぞ ぐわんとやるぞ 大和魂 伊達ぢやない 見たか知つたか 底力 こらへこらへた 一億の 堪忍袋の 緒が切れた」はものすごくしっくりきました。
鬼畜米英じゃなくて鬼畜上級国民相手が対象でもちゃんと意味が通じる人も少なくないでしょうね。


岸田内閣の支持率が2割を下回った、1億2千万人のうち8割弱が不支持とするならちょうど1億人ぐらいが不支持ということになりますけど正に火の玉となって不支持を突きつけるとかそんな感じですかね。
このスローガン、軍歌が大政翼賛会から発表されたのは1942年ですがこの年に戦局の分岐点になるミッドウェー海戦で日本軍の大敗北があって3年後に敗戦を迎えたのは歴史が示す通りです。

為政者や大政翼賛会のような為政者の取り巻きが精神論を言い出すようになるのも滅亡フラグの一つです。

当時も次々に伝わる各地の敗北と兵力の損耗について軍人も政治家も説明責任を果たせずとにかく精神論や大本営発表で誤魔化しそれでも異議を唱える者は非国民扱いして徹底的な弾圧を行いましたがそんなことをしても戦争に勝てるはずがなく為政者にとっての現実逃避と保身にしかなりませんでしたね。
説明責任を果たさず保身に走るのは太平洋戦争中の偉い人も現代の偉い人も同じですけど2年後ぐらい、2025年に本格的に不味くなって2026年に太平洋戦争敗北、バブル崩壊、と続く第3の敗戦を迎えるんじゃないかという嫌な予感が脳裏をよぎったんですが杞憂であることを祈るばかりです。