1318ページ目 定期金利が100倍に

三菱UFJ銀行が10年定期預金の金利を100倍にしました(ブルームバーグ記事「三菱UFJ銀が定期預金金利引き上げ、10年は100倍の0.2%に」ヤフーニュース)。

昨日日銀がイールドカーブコントロールを柔軟化し長期金利1%越えを容認したためです。

さっそくメガバンクは固定金利を引き上げており(ゴールドオンライン記事「大手4銀行が住宅ローン「固定金利」引き上げ…「変動金利」への影響は?」ヤフーニュース)10年以上の長期にわたる住宅ローンをこれから固定金利で組む場合はその分利払いが増えることになります。

ただその反面で預金者にとっての資産である預金は銀行にとっての債務になるわけで当然こちらにも影響が出てきます。

銀行に支払う金利が上がるのと同時に銀行が支払う金利も上がります。

利下げは借金の利息が減りバブル崩壊後に過剰な債務に苦しんだ企業の支払利息は軽減されその後も借金がしやすくなることで借金をして投資をしやすくなる環境が継続しましたが預金の金利は100万円預けても10円も金利が付かないという残念な状況になりました。

銀行の普通預金だと0.001%の利率になっていますが1%=0.01で0.001×0.01=0.00001となり100万円を預けた場合は1000000×0.00001=10円となります。

1989年時点では普通預金金利が2.08%で定期預金の金利が6.08%で下から100万円預けたら普通預金だと20800円、定期預金だと60800円になりますね(税金未考慮)。

一般国民の懐事情も寂しくなるわけです。

さて今回は長期金利ですから普通預金金利はそのまま据え置きですが三菱UFJの定期預金金利は0.002%から0.2%に上がります。

100倍ですね。

100万円預けた場合は20円だったものが100倍で2000円になります(税引き前)。

まあそれでもたいしたことはないし1億円預けた場合でも20万円の利息ですから1億円では預金利息だけで食っていくのは無理ですね。

10億円でやっと200万円(税引き前)で何とか一人暮らせるかどうかという水準です。

物価上昇分を補填するような金利の上昇でもないし老後の生活資金も預金のままでは確保できそうにありません。

バブルの頃は長期金利でさらに30倍の利息を支払ってもなお業績も株価も銀行業界のみならず経済全体が絶好調だったわけですがさすがにバブル期並みとまではいかずとも100万円預けたら1万円ぐらいつく経済ぐらいには回復してほしいものですがいったいいつになるでしょうね?