1280ページ目 ロボコップNY

ニューヨーク市ロボコップを導入するというニュースがあり(毎日新聞記事「ニューヨーク市警がロボコップ導入 休憩なし時給9ドルで地下鉄警備」ヤフーニュース)あのロボコップか?とタイトルから映画のロボコップを想像しました。

二足歩行というか外見的には手足もちゃんとあって成人男性と同じ体格なのですが体はメタリックな機械で出来ている、たとえていうなら人間が全身鎧を着こんだ状態(実際の撮影もまあそんな感じで機械っぽい外見の鎧を着せていたんでしょうね)でサイバースーツっぽい感じだったかな?

 

…が、実際に記事と写真を見てみると、え?これロボコップ?ただのオブジェじゃん、と思いました。

足はなく車輪で移動する方式で背丈は成人並の大きさ、白と青のカラー基調で真ん中にニューヨーク市警の略称が入っています。

箱型っぽいんですけど頭の部分は丸くなっていてカメラがセットされています。

お腹の部分が白いのででっかいペンギンの何かか?と思わなくもなかったです。

 

まあ二足歩行はバランスを取るのがかなり難しいし手も人間同様の器用さで扱えるかというと技術的に難しいです。

コスパもありますし車輪式ということになったんでしょうけど段差がある場所では使いづらい、まあ屋内でそのまま置いておくことになりますかね。

少なくとも映画のロボコップみたいに激しいアクションをやるような代物ではないですね。

とはいえ深夜の地下鉄とかかなり危ない場所では警官と言えども危ないし人件費だってかかるわけでリース料1時間9ドルですから割とコスパはよさそうです。

一方で危険があった場合は地下鉄の利用者がロボコップを通じて警察に連絡して警官が現場に行くシステムになっているそうですが通報からどれぐらいの時間で警察は到着するんでしょうね。

カメラを通じてこっそり地下鉄利用者の行動を監視してそのデータを利用するのに懸念を示す団体もあるそうですが通報しても警察の到着が遅れる場所に警官が詰めているのだとしたらむしろ監視と利用者のデータ収集が主目的だったりするのではないかという気もしてきます。

監視されているということで犯罪抑止力にはなるんでしょうけど生身の警備員をロボコップに置き換えた場合の犯罪発生率のデータとか試験運用の2か月間でどうなるのか気になるところです。

 

…それはさておき時給9ドルで最低賃金以下という部分が引っかかりました。

約1333円とのことですが東京の最低賃金より高いじゃねえか!

日本の最低賃金って箱型ロボットよりも低いのかよ…

まあさすがに生まれ変わったらロボコップになりたいとか思う人はいないでしょうけど犯人を捕まえることもできないロボコップですら時給9ドル、最低賃金1333円(実際はリース料なんですが)というと何だか人間が不当に安くこき使われているような気がしてきます。

なんだかなぁ…