1266ページ目 紅葉狩りは12月?季語の扱い、どうしましょうか?

菊の節句を過ぎ夜中まで鳴いていたセミもいなくなり鈴虫が鳴くようになりました。

…が、まだ暑いんですよね。

熱帯夜です。

今年は春夏と暑く8月に至ってはずっと30度以上という夏だから暑いにしても異常な暑さでした。

で、今年の秋も高温です(tenki.jp記事「高温傾向この先も続く 今年の冬は季節風が吹きにくく 日本海側は雪が少ない可能性」ヤフーニュース)。

日本の魅力は四季の変化もありますが秋の紅葉狩りはどうなるんでしょうね。

紅葉の気温条件について調べてみると最低気温8度以下が目安となっています(tenki.jp記事「いよいよ紅葉シーズン! 葉を紅く染める最高の気象条件は? キーワードは「最低気温8度」)。

紅葉は早い所では9月初旬から色づき始めるとありますが直近の稚内の気温予報を見ると最低気温は18度となっています。

標高が高い所では冷えて紅葉が進むかもしれませんが9月中に関しては街中での紅葉はまだ先かもしれませんね。

京都は最低気温23度で最高気温33度です。

気温を見る限り多少は和らいだもののまだまだ残暑が続いています。

京都では11月が紅葉のシーズンですがこの調子だと12月どころかお正月まで紅葉が残っていそうな感じになってきそうです。

クリスマス飾りと紅葉、お正月飾りと紅葉という光景になるかもしれませんがそういうのが常態化してくると季語の使い方とか時候のあいさつ文もまた考え直さないとなりません。

まだ全然色づいてないのに「紅葉のみぎり、皆様におかれましては健やかにお過ごしのことと存じます」とか書いたら興ざめ、というか周囲を見ないでテンプレあいさつ文をコピペしただけでしょ、と思われかねません。

さりとて12月やお正月にようやく紅葉が見ごろになったので紅葉がきれいですね的なことを書いて季節が違うじゃないか、お前の頭は季節が進んでないのか?クリスマスとかお正月じゃなくてもおめでたい奴だな、とか思われるのも困りものです。

時候のあいさつ文に関しては季節に関係なく無難なものを考えるか温暖化の話も一言書くか色々考えた方がいいかもしれませんね。

詩歌に関しても紅葉が12月やお正月で定着した場合には色々困るかもしれません。

温暖化して紅葉=冬という認識が定着した場合、秋の風物詩という前提で俳句や短歌に紅葉関係の季語を入れた詩歌に関してはピンとこない、共感を得られない可能性も考えられます。

このあたりも注釈を付す必要性が生じてくるかもしれません。

一々注釈を付けないと分かんないし体感的に秋を感じられない状態では名句の味わいも半減というものです。

手紙の類で俳句を引用することもあるんですけどこれもちょっと考え直さなければならないなと残暑で汗を流しつつ天気図を見ながら思う今日この頃です。