1258ページ目 日大アメフト部再び活動停止

再び無期限の活動停止です。

日大アメフト部は大麻で部員一名が逮捕されたものの一人の個人の問題で連帯責任で活動停止にするのはいかがなものかといった理由により先月11日に活動が再開されていました。

この件について関係各所から疑問の声が上がり関東学生連盟もリーグ戦出場を認めませんでしたが(読売新聞記事「部員逮捕の日大アメフト部、練習再開…大学の決定に「あまりに早すぎる」と疑問視も」)逮捕された1名の部員に留まらず複数人の大麻使用の疑いで再び警察の捜査が入りました。

結局9月1日付で再び日大アメフト部は無期限の活動停止で学生寮も閉鎖です(読売新聞記事日大アメフト部の寮閉鎖、また無期限活動停止「もはや個人の犯罪にとどまらぬ」ヤフーニュース)。

 

やはり活動再開は早すぎた、なぜ学生が大麻を持っていたのか、体育会系の先輩後輩、OBの関係で入手ルートがあった、大麻を使用する先輩後輩の悪習があったのではないか、そのあたりの話も全部調査した上で再発防止策をとってからでないと少なくとも活動停止処分を解除すべきではなかったですね。

活動停止処分解除をめぐって連帯責任で大麻を使用した個人以外にも処分を科すのはいかがなものかといった話もありましたがそもそもなぜ連帯責任が用いられるのか、どのような場面で用いざるを得ないのかも考えると今回は連帯責任を適用すべき案件だったのではないかと思うのです。

ヤクザの犯罪だとか政治家の汚職で若い衆が勝手にやったので個人の責任であって組の責任ではない、秘書が勝手にカネを受け取ったので秘書の責任であって政治家の責任ではないといった話を認めてしまうとトカゲのシッポ切りで偉い人のやりたい放題がまかり通ってしまいます。

日大アメフト部に関しても体育会系ということで監督や上級生には絶対逆らえない文化があったであろうことは容易に想像がつきます。

実際危険タックルの件も上下関係が絶対だったが故に起きた面もありました。

OBだとか現役の先輩だとかが大麻を後輩に教える悪習があり麻薬、ダメ、ゼッタイ、と言ったら干されるような組織風土だったとしたら後輩に大麻を教えたOBや上級生及びそのような組織風土を放置した監督や大学など偉い人にも責任があります。

 

大麻を使った、所持していた部員一人のトカゲのしっぽ切りで済ませていち早く活動再開というのはさすがに問題です。

危険タックル以降、アメフト部の組織風土も改善されずとうとう薬物犯罪という本人の健康すら害するような重大な問題まで起きてしまいましたがもういっそのこと一旦廃部にするのもやむを得ないのではないかと思います。

伝統ある部ではある、廃部に伴いスポーツ推薦で入部した部員の今後も配慮はしなければなりませんが誰が大麻の悪習を伝えたのか不明であり悪い先輩との関係もすっぱり絶たないと活動を再開してもまた薬物やその他の問題も起こるのではないかと心配になってきます。

9月15日までに一連の問題について文部科学省に報告をすることになっていますが果たして日大はどんな内容の報告をするでしょうか?