1167ページ目 送料無料表示見直し

ネット通販でよくある送料無料。

検索の設定で価格の安さと送料無料にチェックを入れて検索する人も少なくないかと思いますが政府は送料無料の表示について表示ルールの見直しを検討しているようです。

人手不足やガソリン代高騰等で運送業も苦しいですが送料無料の表示は運送サービスの価格が安く視られている、タダではないといった声が上がっており運送業界からの要望もあるのですが消費者にとっても無料表示というのは実際の価格を誤認させる要素があってわかりにくいものです。

実際には送料が商品価格に含まれていて送料無料+価格の安い順で検索した場合の最安値と送料無料にはチェックをいれず価格の安さだけで検索した場合の送料+本体価格の最安値の結果が一致しないこともあります。

さらに送料は全国一律ではないですが送料が含まれた本体価格が全国一律なのは発送元から近い消費者ほど実質的に割高な送料を負担していることにもなります。

たとえば東京が発送元として送料無料で本体価格に上乗せする分の送料を北海道にした場合、東京ー北海道をクロネコヤマトの宅急便で送った場合、一番小さいサイスで1460円、東京から東京で同じ設定だと940円になります。

実に520円も違いますが分かりやすい表示と発送地からの距離によって不利になる価格設定を考えると送料は送料で別建て表示した方がよい気がします。

通販業界は送料無料表示をやめたら売れなくなるといった懸念があるようですが情弱をカモにする販売手法もどうなのかと思います。

ただその一方で一々送料を確認するのがめんどくさいので全部本体価格に含めてほしいといった人や一定金額以上の買い物で割引サービスとして送料相当の金額を割引するといった話もあります。

そういう場合は最初から全国一律の送料とあらかじめ断っておく、送料無料でなく送料相当金額を割り引くなど文言を送料そのものが無料で価値がないといった誤解を招くような表現にならないように工夫するといった対応が必要になってきそうです。

ネット通販の価格設定はわかりやすく表示してほしいものです。