379ページ目 JR東日本、鉄道営業収入、コロナ前の半分に

減るだろうなと思ってはいましたがやっぱり減ってました。

テレワークの呼びかけに県外移動自粛、レジャー施設の休業・時短で鉄道を利用する頻度が激減しました。

私もJRを利用するのは月にせいぜい1,2回程度です。

JR東日本によると新幹線や特急は71.4%減、買い物や観光などが57.2%減だそうで落ち込みが厳しくなっています。

なお通勤通学の定期収入は27.7%減と比較的健闘しているように見えますが実際にはテレワークや遠隔授業になったが今後どうなるかわからないので暫定的に定期だけ購入しているという可能性も考えられます。

テレワークの利用が本格的になり通勤手当廃止となればそれも定期収入が減る要因になるかもしれません。

 

鉄道は典型的な装置産業で固定費は莫大ですが利用客が増えれば増えるほど収益は上がりやすくなります。

逆に言えば利用者の減少が赤字に直結しやすい構造とも言え利用者の減少が継続する場合、運賃の値上げ、赤字路線の廃止、鉄道以外のサイドビジネス等により赤字を何とかしなければならなくなるでしょう。

すでに深夜の終電を早める、通販大手の千趣会と資本業務提携を行う等の手は打っていて運賃も時間帯別で金額を変える検討をしているというニュースもありました。

紙の切符では難しいですがICカード乗車なら時間帯別の運賃設定も可能でしょう。

引き続き紙の切符を使う場合は発行費用の回収もかねてその日の最も高い時間帯の運賃が適用されるのでしょうか。

さすがに来年はコロナも収束して日常は戻ってくると思いますがテレワークで出社不要になった企業の中にはオフィス賃貸費用や通勤費の削減でコロナ終息後も新しい生活様式を継続するところもあると思われ中長期的にも鉄道営業収入は減少傾向が続いていきそうです。

そうなってくると首都圏の収入で地方の赤字路線を維持している状況がより厳しくなりテレワークで地方移住したものの鉄道が廃線になって不便になったというリスクもありえなくもありません。

首都圏に残るにせよ地方に移住するにせよ利用する路線の運航と運賃がどうなるかは気になる所ですね。