宗教団体への寄付の問題で悪質なものについては規制を強化する法案が衆院を通過しました。
なお法案は10日に参院で可決されれば成立です。
内容は個人に借金させたり自宅を売らせたりしてまで寄付を行わせる、霊感などで不安を煽って寄付しないと祟られるなどといって寄付させることを禁止するものです。
違反して行政の勧告や命令に従わなかった場合の罰則も新設され1年以下の懲役か100万円以下の罰金となります。
寄付を要求する宗教団体に個人の意思を抑圧し自由に判断できなくさせたり個人や家族の家計が維持できなくなることがないよう十分配慮することが今後要求されることになります。
今までは全くの野放しだったので規制法案ができること自体は一歩前進なのですが問題はこの配慮という文言です。
結局どの程度要求されるのかは裁量の範囲になってくるわけでこのあたりは裁判での争いということになるんでしょうか。
長期化する場合はその費用もかかるわけで色々大変そうです。
マインドコントロールも取消権の対象にはなるものの禁止規定でなく配慮義務の一環なので実効性はどうなるか不明です。
また2年後に見直しが検討されることになりますがここで統一教会問題が下火になったのを理由に規制を後退させる、ちょうど選挙前なので宗教団体側の意見を丸のみしてしまう可能性も脳裏をよぎりました。
山上容疑者の件で問題が明るみになりましたが宗教団体への寄付の問題は氷山の一角であり信者や家族の幸せよりも教団関係者が儲けるためにやっているような悪質な宗教団体への対応は継続して取り組んでいってほしいと思いますね。