708ページ目 グレイステクノロジー上場廃止

滝クリの広告で有名なグレイステクノロジーが2月28日をもって上場廃止になりました。

売上の半分が粉飾で四半期報告書も期日までに提出できなかったためです。

一時期は時価総額1000億円を超えた会社ですが上場廃止直前は一株18円で時価総額はたった5億円です。

実に100分の1以下になってしまった株でした。

粉飾を見抜けなかったのを疑問に思い特別調査委員会の報告書も見てみましたが100ページ以上あり読むのが大変だったもののかなり悪質な隠蔽工作を行っておりなかなか会計監査人も架空売り上げを見つけるのが難しかったかもしれません。

わざわざ書類を偽造したり役員が自分の持ち株を売って架空売り上げの入金を行ったりメールで取引先であるかのように偽装したりとやりたい放題です。

しかも経営者を牽制するはずの社外取締役監査役も不正売上を認識しておらずまったく役に立っていなかったわけですが経営者がパワハラ体質で怖かったので何も言えなかったといった内容の話も報告書に書かれていました。

会計監査人や社外役員及び監査役も粉飾を見抜けなかった会社では投資家もどうしようもありません。

しかも東証1部で宣伝も目立っており買ってしまった人もさぞ多かったことでしょう。

そのうえ残念なことに創業者は病死しており真相解明を全てできるわけでもありません。

マニュアルを翻訳するサービスの会社ですが急成長とまではいかないものの需要自体はそれなりにあるにせよ今後どうなるんでしょうか…

社会的には必要なサービスなだけに体質を改善して再出発してほしいものですね。