333ページ目 北方領土問題

ロシア外務省は北方領土問題についていかなる形でも議論できないとし改めて日本への返還を否定しました。

なおロシア国憲法で領土の割譲を認めないと定めている点を根拠として挙げています。

 

そもそも北方領土は日本が終戦した後で旧ソ連が一方的に中立条約を破棄して北方4島を実効支配したことがそもそもの発端で今も日本の領土という認識です。

一方でロシアが領土の割譲を認めないので北方領土を返還しないというのは北方領土はロシアの領土であると宣言しているわけでこれはもう本当に交渉で取り付く島もない状態です。

ロシア側はこのまま平行線の主張を続け実効支配を長期化させ既成事実化していくのでしょう。

何とも納得のいかないものがあります。

 

が、ふと思うのですがもし仮に何か奇跡でも起きて北方領土が返還されるとなったらどうなるでしょう?

領土と領海が日本に戻ってくるわけですが現在の北方領土住民もそのまま受け入れということになるのでしょうか。

もしそうなる場合、返還前に大量に登記上だけでも北方領土に住民票等を移すロシア人その他の外国人が増えて合法的に日本に入国ということになるかもと思いました。

人だけでなくモノなんかも注意が必要です。

例えば麻薬や重火器などを返還前の北方領土内に移動させて返還後に日本で売りさばくといった犯罪が起きるリスク、ロシア領土内に置いておきたくない産業廃棄物なんかも北方領土に移動させたりするとか色々なリスクも考えられます。

北方領土返還は一歩も動かず事実上の国境線を審査なしで超えてしまうという状況が発生しますが北方領土が返ってこないのも返ってくるのも非常に大変です。

北方領土問題が返還で決着したらロシア国内の世論が、永久に返還なしで決着したら日本国内の世論がそれぞれ難しいことになるので日ロ両国とも永久に議論を続けて現状を維持し続けるのかもと思います。

21世紀も5分の1が終わりましたが22世紀の北方領土はどうなってるんでしょうね…