308ページ目 巣ごもり読書

出版科学研究所によると昨年における紙の書籍類の推定販売額は1兆2237億円だったそうです。

昨年比で1%減となりコロナ禍においても紙の本離れが進んでいますがそれでもおととしは前年比で4.3%の減少だったので健闘していると言えます。

また電子書籍は出版市場全体で1兆6168億円もの販売があり昨年比で4.8%増加しましたが特に増加が顕著だったのは電子コミックで前年比で28%増の3931億円もの販売がありました。

コロナ禍で外出自粛でPCやスマホに触れる時間が増え電子コミックを暇つぶしに読む人が増えた、鬼滅の刃が大ヒットして売り上げが増えたといった要因も売り上げを押し上げたのでしょう。

2度目の緊急事態宣言ではコロナ慣れで前回ほど人出は減らなくなりましたがワクチンの普及見通しが立っていないことを考えると昨年ほどでないにせよ書籍類の販売は堅調に推移しそうです。

紙の本の販売は多少は下げ止まった感はありますが社会のデジタル化の流れが加速していることを考えると引き続き厳しい状況が続きそうです。

コロナ終息後については読書の習慣がどれだけ定着したかによるでしょう。

ただ読書自体はよい習慣なので一過性の流行で終わらせない工夫を出版業界や書店業界で何か検討するのもよさそうですね。