705ページ目 モデルナ、ワクチンで売上23倍

昨年に開発され猛スピードで普及したコロナワクチンですがやはりというべきか売上もとてつもなく巨額でした。

決算発表でモデルナは売上高が約185億ドル、日本円にして約2兆1300億円であることが判明しています。

その前年度の2020年度決算から実に23倍です。

なおファイザーは売上高約813億ドルで2020年度比で約2倍ですがもともと総合製薬会社でモデルナよりコロナワクチン売上が占める割合が低かったためというのもあってモデルナの32倍より一桁伸び率が違うものの金額ベースでみれば約368億ドルがワクチン関係でありいかにワクチン開発成功の効果が大きかったかが分かります。

トランプ前大統領はコロナ発生後すぐに100億ドルをワクチン開発に投じましたがモデルナやファイザーの売上を見る限り投じた税金は余裕で回収できそうです。

日本円にして約1兆円もの巨額の資金を緊急のワクチン開発に投資できる米国政府にそれに応える開発力を持った米国の製薬会社を見るとやはり世界の超大国の実力は高いと言えます。

日本がそれを真似できるかというとそれも難しいですが科学技術にも予算をもっとかけておけば国民の健康確保はもちろん税収も大幅増というリターンが期待できるわけで研究開発投資はやる価値があります。

モデルナやファイザーの売上を通して世界中から米国にマネーが集まった、日本もかなりの金額をワクチン購入費に当てているわけですが科学技術予算を切ったのが巡り巡って海外に支払うワクチン代に化けたとも解釈できトータルで見ればすごく損しているように思えてなりません。

財政再建のためコストカットが必要な面もありますが財政再建のためにも成長を促すべく投資は必要と言えそうです。

 

…モデルナやファイザーの株をワクチン開発成功前に買えた人はものすごく儲かってそうですが新薬の開発成功率は2万分の1とも言われており宝くじよりは当選確率は高いもののそれでも当てるのはものすごく厳しいです。

当てた人はどういう判断基準で購入したんでしょうか。

目利き力は重要ですね。