214ページ目 国産ジェットはいつ空を飛ぶ?

度重なる納入延期がニュースになっていた三菱重工の国産旅客機事業ですが凍結される方向で検討されていることが明らかになりました。

 

今このタイミングになったのはコロナにより旅客機自体の需要がなくなり大手航空会社も保有する機体の削減を検討している状況が引き金になったといったところでしょうか。

開発を行っている三菱重工も大赤字を補うほど他の事業に余裕があるわけでもなくさすがに国産ジェット事業を支えるのは厳しいものがあります。

 

ただ中止でなく凍結というのが気になります。

もうコロナ前から6回も納入延期になっておりビジネスとして成立するどころか開発自体が技術力不足でどうにもならないのではないかという疑念がぬぐえません。

それでも凍結なのはやはり面子の問題もあるのでしょうか。

国も事業化に関わっているのでなかなか中止というわけにはいかないのでしょう。

とはいっても凍結してそのあとはどうするのかということを考えるともうそのまま忘れられたころにひっそりと中止になっていくのかもしれません。

開発に1兆円も投じて得られた成果は何があったのか気になる所ですがこのまま開発を継続するとしてもいくらかかるのかわからないものがあります。

終戦ゼロ戦のエンジニアが自動車など他の産業で大いに活躍し戦後日本の躍進を支えたものですが今回の国産ジェット開発失敗で得られた成果を他の産業で役立てる方向で頑張ってほしいものですね。