1079ページ目 H3ロケット打ち上げ失敗で爆破

H3ロケットの再度打ち上げが本日行われましたが第2段エンジンが点火せず打ち上げは失敗しました。

なおロケットは信号を送って爆破解体されました。

このH3ロケットは先月17日にもエンジントラブルで打ち上げ見送りになりましたがこの時点では失敗かどうかについてまだ判断できない余地がありましたが爆破解体されてしまったので今回の打ち上げは完全に失敗です。

なお今回の第二エンジンが点火しなかった原因は不明で異例との話です。

いったいどういうことになっているのか不明ですが日本の技術、三菱重工は大丈夫なのか?と心配になってきました。

先月も触れましたが色々コストカットをし過ぎてロケットを打ち上げる技術力も維持できなくなってきた、三菱重工に関してはついこの間撤退を表明した旅客機事業の度重なる納入延期、昨日触れたダイヤモンドプリンセスのような豪華客船の製造事業でも火災事故を発生させた挙句の撤退、等開発部門も製造部門もかなり難しいことになっています。

技術力を維持するには人材力が重要になってきますが今2023年ですから現場責任者クラスや主力技術者、研究者だと日本の年功序列システムならアラフォー前後の人材、つまり20年前に採用した人材が主力になってきます。

しかしこの時期は就職氷河期で人材採用数そのものを減らしたばかりかコストカットで研修も不十分、ロケットのような高度な技術だと博士号取得者の活用も重要になってきますがそれも日本企業特有の事情で活用は進んでおらずある意味失敗しても不思議はないプロジェクトだったのかもしれません。

長年にわたって人材育成を軽視してきたツケがロケットも打ち上げられないほど日本の技術力を劣化させてしまったのではないかと思えてきます。

文部科学省は大変遺憾で国民の期待に沿えず申し訳ない、早急に原因を究明し対策をたてるとし対策本部を設置する意向を表明しています。

第二エンジン点火失敗そのもの自体の原因については遠からず究明され対策自体は立てられるでしょうが問題は先月の信号機の異常も含めてなぜこの種の問題が続発するかです。

まず人材育成の段階、教育行政から手を付けないとなかなか難しいと思いますが失敗は成功の元だと先月も文部科学大臣が言っています。

そういうことであればなぜ日本の技術力が停滞してきたのか教育行政でも再検討して根本的な改善に取り組んでほしいものです。