1061ページ目 H3ロケット打ち上げ失敗

H2Aの後継となる新型の国産宇宙ロケットH3が今朝種子島宇宙センターで初の打ち上げ…になるはずでしたが補助ロケットのエンジンが作動せず打ち上げ中止となりました。

原因はどういうことになっているかは不明ですがメインエンジンから補助ロケットのエンジンに茶道を促す電気信号が届かなかったといった話が上がっているようです。

H3ロケット人工衛星の打ち上げ等で使用されることが想定され開発に成功すれば宇宙開発で日本の存在感が高まるだけでなく外貨の獲得にも貢献できる可能性がありますがなかなかうまくいかないものですね。

なお開発はJAXA三菱重工が共同で行っていますがつい先日も三菱重工は国産旅客機事業から撤退を表明しています。

また三菱重工で大丈夫か?いやさすがに旅客機事業のように何度も打ち上げ失敗にはならないとは思う、旅客機事業と異なり1970年代のN1ロケットからH2Aへと40年の実績があり新型のH3でもそう何度も失敗はしないはずだとは思います。

H2Aは2001年から使用され実績があるもののシステム等が陳腐化してきたのでさすがに新型を投入することになりH2Aを2023年に退役させH3に切り替える方針になっており今回の初打ち上げに至ったわけですが出だしから躓いた形になってしまったのは残念です。

打ち上げコスト自体は製造費用の削減もあってH2Aの半額になっていますが問題はこのコストカットにあったのかもしれません。

無駄なコストは削ってくれないと困りますがコストカットはジェンガのような難しさがあり削ってはならない所を削ったら瓦解するリスクもあります。

コスト半減はかなりいい成果ですが半減もさせて逆に大丈夫なのか?という気もしてきます。

日を改めて来月打ち上げに再挑戦するとのことですがあまりに失敗が相次ぐようなら安物買いの銭失いでかえって高くつくかもしれません。

ロケット本体の点検を行うと同時にコストカットの内容に関して改めて削ってはならないところを削っていないか製造工程や開発工程についても不断の点検を行い打ち上げ成功確率を上げていってほしいものです。