1048ページ目 「かける」で書ける?

なんのこっちゃ?と思い詳細を見てみると「書ける」に「かける」お題でした。

掛詞とかの「かける」ですね。

「かける」にも色々ありますがじゃあ「かける」の変換で一番上に出てきたやつで書いてみましょうか。

 

「欠ける」が出てきました。

人によって変換キーで一番最初に出てくる候補は異なりますが「欠ける」ってそんなにたくさん使っていたのか…と今更ながら思いますがこのネガティブワードをどこでどう使っているんだか不明です。

さて「欠ける」と言えば月の満ち欠けで欠ける三日月です。

ただここ数日は明るいまん丸のお月様で6日には満月、昔、歴史の授業で「この世をばわが世と思ふ望月の欠けたることもなしと思えば」という藤原道長の和歌を習ったのを思い出します。

関白として満月のように完璧で権力の絶頂にあった頃の歌なんですがその後の藤原氏は徐々に力を失っていき上皇による院政から武家政治へと移行し貴族の政治的地位は藤原氏も含めて武家よりも長い間下位に置かれました。

平家滅亡以前に驕れるものは久しからずや、諸行無常ですが満ち足りた瞬間から欠ける過程は進んでいきます。

現代でもそれは同じことで首相の息子の公私混同が話題になっていますがこれも秘書官としての常識に欠ける行為です。

親が首相ということで何かしらの驕りが出てまさに上述の和歌のような心境だったのかもしれません。

支持率は低迷していますが首相には違いなく倒閣勢力も与野党にいない状態ですから季節は冬ですけどわが世の春です。

首相の息子だけでなく差別発言で別の秘書官も更迭する方向で調整が進んでいますがこれも秘書官としての適格性に欠ける問題です。

思えば去年も大臣の更迭が相次ぎましたが満月の如く完璧な人格者はそんなにいない、人間誰しも何かしら欠けるところがあるのであれこれ文句を言っても仕方がない面もあるのですがそれにしたって去年も今年も人事関係で問題が多過ぎです。

「欠ける」の使い方は硬いものの一部分が壊れている状態、そろうべきものが揃っていない状態、あって当然のものが必要な分量だけない、なすべきことをしていない、といった状況で使われることがしばしばですが今の内閣にぴったりな感じで残念です。

「欠ける」ところは何かしら補う必要があるんですが内閣何だし堅い仕事をしてもらわないと困る、人材に関してはちゃんと仕事をする、非常識なことを言わない人材で補う、各自の弱点はそれぞれの得意分野でカバーするのが良いのですがまず責任感に欠ける状態を改める、任命責任に関して首相から説明責任を果たしてほしいものです。