186ページ目 日本郵政は変わるか?

ドコモ口座の件をきっかけに問題が大きくなった預金不正流出問題。

複数の地銀だけでなくゆうちょ銀行でも問題が発覚し被害額も6000万円と当初より大きくなっています。

 

この問題を受けゆうちょ銀行は記者会見で謝罪を行っていますがゆうちょ銀行における預金不正流出問題はドコモ口座の問題発覚以前から起きており対応が遅いと言わざるを得ません。

案の定、総務大臣及び財務大臣の両名から対応の遅さを批判されています。

ゆうちょ銀行は早急に被害者救済と再発防止に向けた取り組みを強化すべきと言えます。

 

…それにしてもこの種の光景はどこかで見た記憶があります。

そう、昨年のかんぽ生命の問題です。

ここも日本郵政グループですがかんぽ生命および日本郵政の対応があまりにも不誠実で次から次へと新たな問題が発覚し四方八方から批判の声が起きていたことを思い出しました。

かんぽ生命の問題は親会社である日本郵政の経営陣が把握できていなかったといった話もありましたがそれは今回発覚したゆうちょ銀行の預金不正流出問題も同種の構図ではないかという可能性が脳裏をよぎりました。

親会社で預金不正流出問題を把握できていればすぐに対応していたはず、というか把握していたのに親会社としてすぐに対応しなかったとすれば大問題です。

結局のところ親会社である日本郵政は子会社を統治できていない、ガバナンスの問題がかんぽ生命の時と同じく解消されていないことがゆうちょ銀行の不正対応の遅れにつながった理由の一つではないかと思うのです。

 

かんぽ生命の問題で日本郵政の経営陣も交代しましたがゆうちょ銀行に関しても不正がなかったかどうか徹底したチェックを行っていれば経営陣の一新は避けられなかったにせよ問題をまとめて処理して次の経営陣の負担は減っていたかもしれません。

前の経営陣はすでに辞任していますが本当に何をしていたんでしょうね。

日本郵政が復活するのはものすごく控えめに言ってまだまだ先の話になるのではないかという気がします。