157ページ目 かんぽ生命営業再開へ

高齢者に悪質な営業を繰り返し処分を受けたかんぽ生命。

不祥事発覚後、昨年7月から営業を自粛してきましたが営業再開に向けた準備を始める方針を明らかにしました。

なお親会社である日本郵政の増田社長はただちに積極的な営業活動に入るのでなくおわび活動から始めるとしています。

 

昨年はかなり大きなニュースになりましたがコロナ禍の現在ではずいぶんと昔のことのようです。

そろそろほとぼりが冷める頃だと思っている関係者がどれだけいるかは知りませんが永久に営業活動をするなというのも無理な話です。

再発防止を徹底し職員の倫理教育をしっかり行ったうえで迷惑をかけた、不安を感じた顧客にお詫びするところから始めて一から信用を積み上げていくより他にありません。

 

…が、現在コロナ禍ですがどうするんでしょうか。

コロナは高齢者ほど重症化リスクが高いですがかんぽ生命の顧客、特に不利益を受けた顧客は高齢者が多いです。

感染防止、特に重症者の増加防止を考えると訪問営業を積極的に行うような局面ではありません。

かといってPCやスマホを通じた遠隔営業に慣れている高齢者がどれだけいるか不明です。

お詫びは対面で行うのが筋であると考える人も少なくないと思いますが日本郵政グループの感染防止対策はどうなっているのでしょうか。

訪問営業で感染者が出たとなっては問題です。

経済活動と感染防止は両立していくことが求められますが高齢者への訪問営業についてはもうしばらく様子を見た方がよいのではないかと思います。