185ページ目 カリフォルニア州ガソリン車15年後までに禁止へ

地球温暖化対策で進む電気自動車販売。

カリフォルニア州ではガソリン車の二酸化炭素の排出量を重く見て2035年後にガソリン車の販売を禁止する方針を打ち出しました。

 

車社会のカリフォルニアではガソリン車による温暖化ガスの排出量が特に多く自動車がすべて電気自動車に変わればかなりの温暖化ガス排出量減少効果が見込まれます。

温暖化ガス排出削減は世界的な課題となっている一方で米国のように移動が自動車中心の国はガソリン車対策をどうにかしないことには世界が要求する温暖化ガスの排出目標をクリアできそうにありません。

また温暖化で山火事も深刻化しておりカリフォルニア州でも被害が生じているといった背景もあって今回のガソリン車禁止義務付けが発表されたのでしょう。

 

ただ本当にできるでしょうか。

電気自動車はとても高いですが200万円以上もします。

都市部はともかく地方では一家に1台では不便で一人1台というところもありますがこんな金額では移動が大きく制限されます。

テレワークにネットショッピングはかなり普及してきましたがまったく外出しないで済むというわけでもなく特に地方ではそこそこの金額で購入できる自動車はまだまだ必要です。

テスラなどが価格を引き下げるとしていますが100万円以下で買えて性能もガソリン車と大差ないレベルでないとなかなか難しいのではないかと思います。

そのあたりの事情もあってガソリン車販売禁止まで15年の猶予期間を設けたのかもしれません。

 

とはいえ技術革新のスピードは目覚ましいものがあり15年以内に価格も性能も現行のガソリン車と大差ない電気自動車ができる可能性はゼロではありません。

手の届く価格の電気自動車の開発に期待したいものです。

 

 

…それにしてもこれが実現した場合、産油国はかなり悲惨なことになりそうです。

油田がある地域と言えば中東、ロシア、アフリカ、北海、メキシコ湾等が有名ですが資源の輸出に大きく経済依存している中東やロシア、アフリカあたりはどうするんでしょうか。

今後10年20年後は世界のパワーバランスも変化しているかもしれませんね。