1575ページ目 生成AIで使う電力の料金は誰が払うべきか

日経記事「電力奪い合いの夏 AIかエアコンか」について思うところがあったので備忘録として日記に残しておくことにしました。

後日、加筆修正して別のところで使います。

 

色々とツッコミどころ満載の記事ですが要約すると以下の通りです。

千葉の印西市とかでデータセンターがたくさんできて電力需要が増加している。

印西市がたくさん電力を使うがいずれ首都圏など他の地域の電力料金に負担が上乗せされることになるかもしれない。

省エネ技術をもっと進化させるべきだ。

そうすれば発電所を増やさなくても先端AIを使えるようになる。

電力中央研究所の試算だと革新技術が進んだ場合は電力需要の伸びを1%に抑制できる。

といったお話です。

 

まあ省エネ技術の進化は開発をより進めるに越したことはありません。

というかこの記事が掲載されている日経7月15日朝刊11面の次のページをめくって出てくる13面には「「電力マイナス価格」各国で」という記事があります。

要するに世界レベルで再生エネルギー発電が急増するも時間帯や天候等により需給が一致せず再生可能エネルギーが余っているというお話です。

こんなもったいない話を放置して電気が足りない足りないって話はありません。

それこそスマートグリッドだとか蓄電池の普及を促すのが重要です。

電力中央研究所の浅野賢司は原発に投資しろ、将来見通しが不安定なので税金で企業のリスクを軽減しろなんて言ってますが冗談じゃありません。

身の丈に合わないリスクをとった事業なんてそもそもやってはいけないし大企業ですら負担できないようなリスクを一般国民に負担させるのは無理というものです。

再生可能エネルギーの技術革新だとか省エネ技術で革新が起きて巨額の建設コスト維持コストがかかる原発の投資コスト回収ができなくなるばかりか核廃棄物は原発がいらなくなっても処分コストがほぼ永久に発生し続けるわけで30年単位で見て明らかに割に合わないんですよ。

4割電力需要が増えるとかいってもそれは省エネ技術の革新が進まなかった場合の話ですが進まないってことはたぶんないです。

世界中がこぞって研究してますからね。

危険性だとか研究コストは原発だとか核融合関連よりは安く済みそうですし新規参入の壁は原発核融合よりは低めです。

たぶん核融合より実現可能性があります。

ましてや核融合よりも旧式の原発の出る幕はありません。

なので少なくとも原発に関してはもういらないです。

んで再生可能エネルギーだとか蓄電池、スマートグリッド等の投資ですけどこれに関してはそれなりに採算はとれるんじゃないですかね。

何せデータセンターみたいに昼夜を通して電力を爆食する需要先があるんですからね。

問題は誰がコストを負担するかです。

結論から言うとグーグルとかのプラットフォーマー三井物産とかのデータセンター運営会社、「三井のすずちゃん」みたいな富裕層がカネを負担すべきです。

生成AIは無料で利用できることになっていますがそれはグーグルなどプラットフォーマーに個人情報を対価に差し出しているからです。

プラットフォーマーは無料でサービスを利用させてもなお大儲けしていますが税金もタックスヘイブンを利用したいして支払っていません。

まずこいつらにグローバルミニマムタックス課税をもっとかけるべきです。

利用者が生成AIを使うことでプラットフォーマーに吸い上げられる個人情報の価値も低く見積もられ過ぎです。

それなのに一般個人が生成AIを使うから電気代を上乗せで払えと言われましてもね。

もう個人情報を差し出してそれを企業が儲けるために使っているのだから代わりに企業からカネを取れよと思います。

データセンターの運営会社に関しても同じです。

電力を爆食するんですから食った分はきっちり払えよと。

何だかんだで三井物産は1兆円前後の最終利益を確保しています。

物産じゃないけど三井不動産もデータセンターで数千億円規模の投資をしますね(日経クロステック記事「三井不動産が2030年までにデータセンターへ数千億円投資、日野と相模原に新設も発表」)。

電力の利用について正当な対価を支払え。

あと富裕層にも相応の負担をしてもらわないといけません。

三井のすずちゃんは三井不動産からいくらCM出演報酬を受け取ったのか知りませんが天下の三井財閥がけち臭い報酬を支払うとは思えません。

岩沙とか菰田の好みで企業CMをこしらえたのかどうかは知りませんけど税金に関しては負担能力に応じて支払うべきというものです。

三井のすずちゃんが「ふふふ」とほほ笑む裏側で岩沙とか菰田が「ぐふふふ」と邪悪な笑みを浮かべているのが容易に想像できるのですよ。

2050年の朝食は生成AI搭載の電子レンジが高級ホテル並みに美味しいスクランブルエッグを作ってくれるかもなんていう話を記事で扱っていますが仮にそれができたとしても果たして一般国民にそんなオーバースペックな電子レンジが届くかどうか。

家賃が高くて払えないから狭いアパートに住んで洗濯機も買わずにコインランドリーを使っている世帯だっているんです。

世の中には三井不動産が相手にしないような貧乏人の方が圧倒的に多いのです。

電子レンジだったら冷凍食品を解凍できる最低限のスペックでいいから安くしてくれ、生成AI非搭載の安いレンジを選びますという消費者が増える未来だってあるのです。

生成AI搭載で高度な調理機能もついた電子レンジを購入できるのは三井のすずちゃんとかの富裕層ぐらいしかいないんじゃないか?

そしてそいつらが余分に使う電気代を他の世帯に付加するのはとても納得がいかないんですよ。

三井財閥倒産しろ!

エアコンは病院でしかつけられないとかそういう話になったらみんな怒りますよ。

ま、ペロブスカイト太陽光発電をより普及させてビルとか家とか都会の電力は都会で賄えるようになったらいいんですけどね。

高層ビルとかガラス張りでピカピカ光るし日光が反射してものすごくうざったいと思う人もいると思いますがそれだけ太陽光が当たるんだったらビルの壁の全面で太陽光発電できたらけっこうな発電量になるかもしれませんよ?

原発に関しても投資にカネがかかるからそれを一般国民から徴収するなんて言い出すのも原発反対が増える、低コストだと言うから再稼働に賛成した人もやっぱり原発いりませんと言い出すでしょうね。

まあとにかく一般国民は実質賃金26カ月連続で減少し26カ月前の水準までいつになったら賃金水準が戻るのかも見通せません。

そんな状況で税負担だとか公共料金負担の増加は1円たりとも飲めません。

カネはあるところにはあるけどないところにはない、一般国民はカネを持っていないのです。

カネをたんまり溜め込んでいる大企業だとか富裕層からカネを徴収し必要な投資資金を捻出しつつ格差是正を図りジニ係数を0.3程度まで下げ社会の安定化を図るのが適切です。