1322ページ目 最近なに読んでる?

最近っていうか昨日今日で青空文庫にある宮沢賢治の税務署長の冒険を読みました。

税務署長が村の山で密造酒を作ってる犯人を捕まえるお話です。

犯人たちに接待されたり逆に捕まったりと色々ですが結局村の偉い人たち相手に忖度することなく捕まえることに成功しています。

税務署長の立場で納税者から接待を受けるのはどうなのかと思いますが吊し上げられても屈せずもみ消しの依頼を断ったのは模範的な行動だったと言えます。

 

…が、今回は田舎の村長程度が相手だったからどうにかなったわけでルールを作る側の国会議員、例えばガソリン代の一件もあった財務大臣が相手だった場合でも対応できるんですかね。

お手盛りルールで合法化して上級国民に都合のいいルールを作ってしまったらどうにもなりません。

役所は法律に基づいて動くわけですから当然です。

役人が動く法律を決めるのは政治家ですがだからこそきちんと選挙に行って政治家を選ぶ、当選後もしっかり政治家の行いをチェックしなければなりません。

 

さて財務大臣じゃないですけど法務副大臣(既に辞任したので前ですが)の柿沢氏が買収を行ったとの疑惑が浮上しています(読売新聞記事「柿沢未途・前副大臣側、10人以上の江東区議に現金提供申し出…提供先まとめた表も作成か」)。

事実なら大問題、カネを渡した方も受け取った方も議員辞職が妥当です。

法務副大臣という法律を所管するお役所の副大臣がそれはないだろうと思いますが忖度せずきっちり事実関係を明らかにする、柿沢氏以下関係者は有権者に対してどういうことなのか説明して貰わなければなりません。

この種の問題は後を絶たないですが低投票率でカネを払って票をまとめることができれば勝てる構図も背景にあるのではないかと思います。

区議会議員とか地元の有力者と全く接点がない一般有権者の多くが投票に行けば地元の有力者がまとめられる組織票の影響力もだいぶ低下するはずです。

来月に今回の一件で区長が辞任したことを受け出直し選挙が行われますが今度こそちゃんとした人に区長になってほしい、クリーンな選挙をしてほしいと思いますね。