1136ページ目 北海道新幹線、トンネル工事で偽装発覚

工事が難航しスケジュール通りに進捗していない北海道新幹線幌延伸ですがトンネル工事でコンクリートの品質偽装が発覚しました(時事通信記事「熊谷組JVが虚偽報告 コンクリ品質 北海道新幹線トンネル工事」ヤフーニュース)。

工事を行ったのは準大手ゼネコンでトンネルなど土木工事に定評のある熊谷組です。

北海道新幹線羊蹄トンネルでコンクリートに含まれる水分測定の試験回数を規定回数より少なくしたにもかかわらず規定通り行ったと報告したそうです。

先月に発覚したそうですが強度が足りない可能性も指摘されており今後の追加調査次第ではやり直しという事になる可能性もあるかもしれません。

試験の担当者が集まらなかったが工事が進捗通り進んでいないので試験をやったことにして嘘をついたという状況ですがコンクリートの強度とか命に関わる問題です。

もし仮に新幹線が走行中にコンクリートが崩れて大事故が起きた場合の責任はとんでもないことになるでしょうね。

劣化具合から当時の工事に問題があったと判断された場合は工事のやり直し程度の損害やスケジュール通りに工事が進まず遅延による損害と比べ物にならないほどの損失が出る、状況によっては会社存続の危機に陥るリスクだってあります。

工事担当者からすれば目先の仕事を手抜きでも何でも納期通りやって自分はいずれ現場を離れて後で事故が起こるかどうかは運頼みという認識だったのかどうかは不明ですがさすがに手抜き工事は問題です。

熊谷組は再発防止に努めると言っていますが本当にちゃんとやってほしいものです。

 

それにしても労働力不足で工事が進んでいない状況だとは聞いていましたがまさかここまでとは。

工事やり直しならさらにスケジュール的に厳しくなりますがもしここで札幌五輪招致とかやったらオリパラの分も含めて追加の工事作業員を確保できるんでしょうか。

時給を上げて集めればいいと言ってもいくら金を積んでも人自体がいないんですからどうしようもありません。

北海道新幹線ですら手抜き工事をやっている状態ではオリパラの方も手抜き工事をやるんじゃないかという気がしてきました。

これじゃあ無理に招致したって工事ができず新幹線も競技施設もどっちも間に合わなくなって開催自体物理的に無理なんじゃないかと思います。

既存の北海道新幹線すらまともに工事ができていないんですから追加の工事案件を増やすのはやめたほうがいいでしょうね。