1076ページ目 梅毒無料検査場

東京都は梅毒の急増を受け新宿や立川等に無料の梅毒検査場を設置しました。

3月3日から一週間の予定でその日のうちに結果が判明するそうです。

なお性感染症による急増ということで匿名で受けられることになっています。

梅毒は感染してすぐ症状が出るわけでないですが放置すると全身の発疹、脱毛が現れ進行すると骨や筋肉、内臓に腫瘍が現れ鼻が落ちることもあり戦国時代では七本槍加藤清正や家康の息子の結城秀康も梅毒で死亡しました。

コロナ禍前から梅毒は増加傾向にあり2013年から顕著に増えだし毎年のように過去最多を更新していましたがスマホSNSが普及しだしたタイミングとだいたい一致します。

SNSを利用して不特定多数と性行為を行う人が増えた一方でネットを通じて梅毒リスクの周知が進み不安になった人が検査を受けて感染者増加という形で顕在化しているのでしょうか。

最初からそういういかがわしいことはしないでほしいのですが放置すると死に至る以上、心当たりがある人は検査を早急に受けて感染していたらしっかり治してほしいものですね。

 

それにしても無料検査というとコロナのPCR検査を連想します。

コロナのPCR無料検査もコロナ禍発生初期においても行政は後ろ向きの対応でした。

コロナの場合はいざ陽性が判明したら周囲も緊張が走る、空気感染する2類扱いのウイルスだったので無料検査場を設置するのに二の足を踏んだのでしょうか。

梅毒の急増は2020年のコロナ禍でいったん減少するも2021年から再び急増し2022年に過去最多となっています。

梅毒の無料検査場設置の対応はPCR検査の遅れの反省もあったのかもしれませんがやるんだったら毎年のように過去最多を更新するようになった2013年以降の段階で行っておくべきでした。

コロナに限らず公衆衛生に関しては新種の感染症も古くからの感染症も初期対応で不十分ではないかという気もしてきます。

コロナとはまた別のウイルスが流行する場合でも早期に無料検査場の設置はやってほしいものです。