地球を有害な紫外線から守っているオゾン層。
20世紀は家電製品に使われるフロンガスにより南極でオゾンホールが発生し世界的に大きな問題となりました。
昔、小学校の頃に国語の教科書でフロンガスによる環境破壊と対策についての説明文が掲載されていてフロンガスによるオゾン層破壊問題が深刻であるという認識を今でも持っています。
冷却材として優秀ではあるんですが環境問題で1987年に使用禁止になったのは日本にとっても大きな衝撃でした。
1980年代の日本は家電大手がいまよりもずっと強く特に家電製品、冷蔵庫やエアコンなどの国内生産も盛んだったので日本経済にも影響はありました。
とはいえ健康被害が生じるのではさすがにフロンガスを使い続けるのは困りますので皆さんも環境保護をやっていきましょうといった論調の教科書内容でしたがたしかにその通りだと当時思ったものです。
それから30年ぐらいたって今もオゾンホールは空いたままになっているものだと思っていたのですが今日になって回復傾向にあるといったニュースを見ました。
国連環境計画の発表によると南極のオゾンホールは2066年には大穴があく前の1980年代の水準に戻るとの話です。
北極も同じく大穴が開いていたのが2045年には回復するとのこと。
フロンガスは規制前と比べてほとんど排出されなくなっておりいかにフロンガスの環境破壊が大きかったかが伝わってきます。
同時に生きている内に破壊された環境を改善できるものだなと思ったものです。
とはいえ反面でフロンガスの代替となっているガスというのがメタンガスの類なのでこれがまた問題です。
メタンガスは地球温暖化効果があるガスとしても有名でこれも削減していかないとまずいことになります。
今後はそのメタンガスを減らすためにアンモニアや二酸化炭素を使った冷却システムが研究されもう冷蔵庫ではアンモニア式のものが発売されています。
省エネもですが温暖化ガスを排出しない家電を今後買い替えるときには検討しようかと思います。
地球温暖化も今世紀中に解決に目途をつけたいものですね。