1101ページ目 EU、2035年以降もエンジン車OKに

環境対応でガソリンを使う内燃機関式の自動車の全廃を2035年までにすると言っていたEUですが主張を一転させ内燃機関車の新車販売を認める方針を示しました。

元々EV車両に全部置き換えて温暖化ガスの排出量を削減すると同時にハイブリッド車などで高いシェアを確保するトヨタを締め出す戦略も見え隠れしていましたが内燃機関に強いのはトヨタだけでなくドイツのメルセデスベンツも同じでEU経済へのダメージも大きいものがあります。

さらにEV車は発電コスト次第で一気に不利になりますがロシアからの原油が止まった状況では非常に苦しい、生活が立ち行かなくなるリスクもあります。

リスクの現実を考えるとやはりEV一辺倒でなく内燃機関車も選択肢として確保した方がよいという結論に至ったのでしょう。

ただし条件もあって内燃機関に使う燃料のガソリンは水素と二酸化炭素を原料に合成した合成燃料に限るとしています。

これなら二酸化炭素を排出するにしても合成燃料を製造するときに二酸化炭素を使うことにより減らす効果もあるので差し引きでは相殺されます。

あとロシアからの原油は当てにしたくないという意思表示もあるかもしれません。

脱炭素については必要なのですがそこに至るまでの過程については決して一つでなく内燃機関を全て撤廃して電気自動車に限定するといった必要もありません。

多様性の時代でもありますが複数の選択肢を認めて脱炭素を目指していくのが現実的でしょうね。

 

さてEUでエンジン車が今後も認められることになりましたがドイツがウクライナに供与するレオパルドのEV化はどうなっているんでしょうね。

EV化するとエンジン音も静かになりますから戦闘で使うにあたっては隠密行動がとりやすくなります。

一方で重たい戦車を動かすにはそれなりのパワーが必要で電気もかなり喰いますしバッテリーも重くなりそうです。

戦車に関しては引き続き内燃機関で動かすことになるんでしょうか。

ヨーロッパとロシアで状況によっては開戦の可能性も全くのゼロとは言い切れませんが有事に備える意味でも内燃機関の技術は絶やさない方向で考えているのかもしれませんね。