1010ページ目 暖房禁止のドラッグストア

燃料代が高騰しどこも節電で大変ですがドラッグストア大手のスギ薬局が店舗での暖房禁止令を出していたことが明らかになりました。

当然社員からは寒いとの声が上がっていますがスギ薬局本社からは12月から出された政府の節電要請に対応したとしています。

たしかに企業が節電に協力することで家庭よりも節電量は増えますが同時に体調を崩さないよう無理な節電はしないでといった話も政府から出ておりこの寒さで暖房を入れないのは非常に無理な節電です。

ドラッグストアですから店舗には社員だけでなく体調が悪い人もお客さんとして訪れますが寒い店内で買い物をして余計に体調を悪くするのは果たしてドラッグストアとしてどうなんでしょうか。

スギ薬局の経営理念には「私たちは、まごころを込めて親切に応対し、地域社会に貢献します。私たちは、社員一人ひとりの幸福、お客様一人ひとりの幸福、そして、あらゆる人々の幸福を願い、笑顔を増やします。」とありましたが真冬に暖房無しの勤務でいったいどうやって社員やお客様、あらゆる人々の幸福を増やすのか、少なくとも寒すぎて笑いようがないんじゃないかと思うのです。

コストカットで大株主の創業者一族は幸福と笑顔を実現できるかもしれませんがそのせいで風邪をひいてしまうのはどう考えたって不幸です。

無理な節電をする前に自社の経営理念をもう一度よく読み直してほしいものですね。

 

そういえばスギ薬局と言えば昨年ワクチン接種を巡って創業者夫婦に優先的に受けさせろといった圧力を自治体にかけていたといったニュースがあったのを思い出しました。

何というか色々ブラック臭が漂ってきますが案外こういうところが2019年にあったココカラファインとの統合が破談した原因の一つになったのではないかと思わなくもありません。

結局ココカラファインはマツキヨと統合しましたが同じくオーナー系企業でもスギ薬局のような無茶は特になかったのでしょう。

強烈な個性とハングリー精神がないと一代で個人経営の薬局をドラッグストアチェーン大手に成長させるのは無理だったのかもしれませんが無理難題をふっかけたり無茶苦茶な労働条件で社員を働かせたりというのは今の時代では通用しません。

とりあえず風邪をひきたくないので冬の間はスギ薬局以外のドラッグストアを使おうと思います。