844ページ目 3000万円の経典

フリマで旧統一教会の教典が出品されているといったニュースを見ました。

中古の値段で430万円もしていますが他にも教祖直々のサイン入りで3000万円の教典もあるそうです。

原価はどうなっているのか知りませんがまさに坊主丸儲けです。

これのどこが何百万何千万円の価値があるのかわかりませんがそれでも妥当だと思う信者もいるわけで恐ろしいものがあります。

買わせるにあたって信じる者は救われる、救われないのは信心が足りない、我欲を捨てて財産を寄付することが信仰だ、買わないと地獄に落ちるとか何とか言ったのかどうか不明ですがこれが原因で生活が破綻した家庭も相当多いのでしょう。

老後2000万円問題で老後の生活不安が高まりましたが財産の寄付と引換に老後の不安と死後の安心を交換した取引と考えることもできなくはありませんが冷静になった時の絶望感は何とも想像しがたいものがあります。

いくら本人の自由意志とは言っても心理学を熟知した宗教家の巧みな話術や周囲の信徒の同調圧力に抗うのは至難の業です。

この種の霊感商法はちゃんと規制してほしいものですね。

 

…とはいえ規制を議論するのが政治なわけですが選挙でさんざん世話になっている宗教団体に不利になることができるかというとそれも不明です。

たださすがに安倍元首相襲撃の話が世界でも大きく報道されていることを考えるとここで規制を強化しなかったら日本はカルトに甘い国だといった懸念を世界各国に持たれる可能性もないとは言い切れません。

政治と宗教の話は公然の秘密で見て見ぬ振りされてきましたがそういう昭和の建前論を令和でも通用させるのも難しくなってきました。

そろそろ政治と宗教の関係についても見直す時期が来たのかもしれませんね。