コロナ除菌で2020年は極度の品薄だったクレベリンですが2021年は大量に売れ残り製造元の大幸薬品は95億円の赤字になった模様です。
2020年にコロナ対応で新工場を作って増産したものの翌年にはワクチンの普及やコロナ慣れ、広告宣伝の内容で根拠がないと消費者庁から表示取りやめを受けるなどのイメージダウンも売れ残りの原因になったようです。
どうせ需要は一過性なので工場を新設するのはやめた方がよいと言ってしまえばそれまでですが2020年の時点では社会全体から増産を要望する声が非常に大きくこれを無視するわけにもいかなかった面は否定できません。
需要がなくなって赤字にはなりましたが事情が事情だけにこの赤字を責めるのはさすがに気の毒ではあります。
それにオミクロン株がさらに変異してより危険性が高いウイルスになってしまった場合、再び除菌の重要性が認識されまた除菌製品の需要が高まるとも限らずコロナとはまた別の感染症の発生もないとは言えません。
いざ必要になったからと言って製品を買おうとしてもすぐに増産できるわけでもないですがこの赤字を見てどうせクレベリンの二の舞になるから工場の新設や生産ラインの増強はやめようといった企業も今後は出てくるかもしれません。
そうなると今度は社会が困るわけですが有事に備えて国や自治体、家庭や企業各自で必要になりそうなものはストックしておくのがよさそうです。
…が、そうなるとアベノマスクのように保管料がかかる、家のスペースが狭くなる等々の問題が発生します。
しかも有事はいつ起こるかわかりません。
日頃からコストをかけてでも有事の備えを優先するか有事の際のリスクを承知で在庫を持たないミニマムな生活をするか中々悩ましいところです…